あなたから【粗品さん side】 (ページ16)

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LINEが来てから30分くらい。

そろそろ電話かけてもいいかなって思ってると、着信音が鳴り響いた。

びっくりして1回スマホ落としかけて、めちゃめちゃ慌てながら画面を見る。

そしたら画面にはAの名前が表示されてて、もっと慌てる。

どうしよ、何話そ、どんな用やろって考えてたらつい結構な時間が経って、あかん出な！って勢いよく電話に出る。

粗｢もしもし！｣

元気なあいさつしすぎやろ！！って心の中で自分につっこむ。

『あ、えっと、Aやけど…』

ちょっと元気が無いように聞こえるAの声。

なんかあったんかなって心配になる。

告白出来んにしても会えへんにしても何かあったんやったらAの力になりたい。

粗｢ん、どうしたん？｣

『…やっぱり、今から会いたいんやけど』

予想外の提案に、

粗｢え？大丈夫なん？｣

ってつい素っ頓狂なこえが出る。

『…うん。』

静かに答えたAに、

粗｢ん、わかった。じゃあ待ってる｣

そう言って電話を切った。

よし、ちゃんと言おう、ここで決めよう。

そう決意して、Aが到着するのを待った。

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