ロトビリック・ワールド【名前変換ｵﾘｼﾞﾅﾙ】 (ページ9)

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9話ページ9

｢そういえば...近くに街とかないですか？｣

｢街？街なら一番近いのは『ロティ』だよ。武器生産などが盛んで、よく冒険者が尋ねて来るよ。僕もロティに行くから、一緒に行こうか。｣

｢あ、はい！っうわぁっ！？｣

｢どうした！？｣

Aは元気よく返事をしたにも関わらず、なぜか空いていた穴に足を取られた。

｢へ、ぁ...！？た、助けてください！出れないですうううう！｣

｢ちょっと待ってね！｣

ぐぐっとサーファはAの腕を引っ張るが、中々抜けない。

｢ひゃ...っ！え！？な、なななんですかこれぇ！｣

｢スライムだね｣

｢うっ...うわああああ気持ち悪い！ああああ！｣

｢すごい弱いから、倒してみなよ。｣

｢えっ、え！？私今何も持ってないんです！ナイフも！あの、だから助けてください！｣

｢え、そうなの？じゃあ、よい...しょーっ！｣

すぽーんとAの身体が宙を舞う。

｢ふぁ、あああっ！｣

ぽすっとサーファがAをキャッチする。

｢あれ、君軽いね｣

｢し、しし失礼な！これでも私はまだ12歳ですぅー！｣

｢そうなんだ｣

｢興味なさそうですねっ！？｣

Aはぷくっとお頬を膨らませ、サーファの頭をぽかぽかと軽く叩く。

一方サーファは笑ってAを抱き抱えている。

｢...ぁ、あの...そ、そろそろおろしてください...｣

｢？なんで？｣

｢なっ！？なんでじゃありませんよ！恥ずかしいです！なんですか！？リレスさんには羞恥心というものがないんですか！？｣

おろせええええ、とバタバタと手足を暴れさせるA。