11話 ページ11
「＿あの、これはっ！」
街に着き、Aはサーファの腕から解放されるはずだった。
だが、運悪くそうはいかなかった。
サーファのファンの女に事情を説明しろとAとサーファは迫られていたのだ。
なのでAは解放されるわけはなく、サーファの腕の中で弁解しようと焦っていた。
「意味分かんないっ！何！？なんであんたみたいな、特別可愛い訳でもない奴が...っ！」
「えっ、あっ、ええっ！？」
よく分からない誤解をされ、Aは更に焦る。
一方サーファは黙ったまま、考え事をしていた。
「ね、ねえっ！リレス君も何か言ってよぉ！」
「俺の彼女を虐めないでよ、可愛くもない癖に。」
「...は？」
女の放った言葉に対するサーファの発言は、女にとっては衝撃的なものだったようで。
「な、はぁ！？何言ってるんですかリレスさん！」
「そうよ！リレス君に似合うのはこの私でしょう！？」
「あーうざいうざい。ともかく、俺が惚れたのはコイツ、Aだから。それに、俺に似合う人を選ぶのは俺だし。お前なんかに決められる筋合いは無い。以上。」
「なっ...私はっ！ずっとリレス君を支えてたのに...っ！」
「はあ？こっちは頼んでねえし、お前が勝手にやっただけだろ。」
「何よ...っ！もう良いわよ！」
女は諦め、走り去って行く。
「あの...なんか、ごめんなさい...」
「んーん、大丈夫だよ。ごめんね、ビックリさせちゃって。」
「は、い......」
Aは、悩んでいた。
あのサーファが発した言葉は、本当なのか、偽りなのか。
☆☆☆
Aとリレスの恋事情かなっ☆
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作者名：春雪 | 作成日時：2017年5月11日 18時
