一個目 ページ2
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A『いたい、あつい、誰か…』
ドスッっと鈍い音がして痛みが増す、意識が途切れそうだ。
もう青くなっている頬がジンジン痛む。
天使1「バイバイ、どこまでもノロマな悪魔君笑」
天使2「やり過ぎだろwww」
腹を抑え立つ。腑が煮え繰り返そうな苛つきと無力さに吐きそうになった。
なんで生きてるの？なんでここにいるの？という自問自答を繰り返していると
？「ここで何してんの？」
ヒュ、と喉を鳴らし上を見上げると一人の天使がいた。
A『こっちに来るな！』
？「なんでこんな所に悪魔がいるんだ？」
俺の発言を無視して近づいてくる。
やばい、これ死ぬと思い逃げようとした。
？「待って、怪我してるよな」
天使が俺の手首を掴み怪我を確認している。
？「よいしょっと」
ひょいと僕を抱き上げ、何処かに連れて行く。
イヤイヤと幼児の様にジタバタする俺を置いて、優雅に羽を広げて飛ぶ。
着いたのは家らしき所だった。
？「待ってろ、今呼ぶから」
大人しく待つ事しか出来ない、逆らったら殺されると思い従うことにした。
？「レトさーん？ちょっと治療してくれない？」
？「誰の？」
？「見ればわかる」
ひょこっと出てきたマスク姿の天使、
？「うわあキヨ君大怪我した悪魔拾ってきたん？」
？「いや見るからに怪我してる奴は置いてけないっしょ」
？「ちょっと君、とりあえず治療してあげるからこっちきて」
A『誰？』
rt「俺はレトルト、彼奴はキヨって言うよ」
A『なんで助けた？』
rt「さあね、キヨ君の事は読めないから」
話しながら怪我の治療をしてくれるレトルトさん。
rt「悪魔の君がなんでここにいるん？」
A『あんたには関係ない事だろ』
rt「まあ、気になっただけ」
薬を塗ってくれ、みるみる元の状態に戻って行く。
rt「なんだ、元の顔綺麗じゃん笑」
A『っは？」
突拍子のない事を言われ、あんぐりする。
ky「おーすげー治ってる」
こいつらは何者だ、なんで俺を助けたと思考が回る。
ky「ふは、すっげ思い詰めてる顔」
A『いっでぇ！」
ペチンっとデコピンをされ、おでこがジーンと痛む。
rt「治した意味無くなるじゃん、やめて」
無機質な声をキヨさんに当て、治療器具を片付けるレトルトさん。
とりあえず二人に質問することにした。
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続く
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作者名：はるはる | 作成日時：2022年6月7日 19時
