馬鹿みたい ページ33
晴矢が部屋に入ってくるから、本当に何かしてしまったのかと思った。
変に不安になって、いつもよりだいぶぶっきらぼうと言うか、冷たい言い方をしてしまった。
なのに、あいつは、
「嫉妬させたかった」
って。
俯いて、小さな声で、そう言った。
それを聞いた瞬間、安堵とともに羞恥心が込み上げた。
……じゃあ、私は、
ありもしない事を勝手に想像して。
それで不安になって。
勝手に周りにあたって。
泣きそうになって。
閉じこもって。
『…馬鹿みたい』
ほんと、ただの馬鹿。
今時、幼稚園児でもこんな馬鹿なことはしないだろう。
後ろで晴矢が困った様子で頭を掻いているのがチラリと見えた。
…すごい、悪い事しちゃった。
『…ごめん』
「え、あ…うん？」
晴矢はなんだかよくわかっていないようだったけど、それでいい。
むしろわかってもらえない方がいい。
『…行こ』
「どこに」
『…風介、待たせてるんじゃないのかよ』
「いやだから、あれはいいんだよ」
晴矢は呆れたように言った。
…確かに、そんな事を言っていたような気もしなくはない。
『でも、取り敢えず部屋からは出る』
「俺も、いつまでもここに居るわけにはいかないからな」
そう言って立ち上がった晴矢の前に、手を突きつける。
意味がわからない。と言うように、晴矢はこちらを見てきた。
『…手』
私は手を突きつけたまま、そう言う。
晴矢は、何かを納得したような表情をし、私の手を取った。
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アルヘナ - 更新できてなくてすみません！進学し生活が安定してないので、安定してきたら更新再開します! (2019年4月12日 13時) (
レス) id: b4401219f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミティア - イナイレの彼らにあんな事やこんな事面白かったです。お疲れ様でした！ (2019年4月10日 21時) (レス) id: a8c24a5fe9 (このIDを非表示/違反報告)
アルヘナ - 純愛大好きさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月31日 4時) (レス) id: b4401219f2 (このIDを非表示/違反報告)
アルヘナ - 灰崎ヒロト(元.吉良晴矢)さん» シチュいただきました！ (2019年3月31日 4時) (レス) id: b4401219f2 (このIDを非表示/違反報告)
純愛大好き - こんばんわ！純愛大好きです！イナイレの彼奴らにあんな事やこんな事も見させていただいています！イナイレの小説で一番アルヘナさんが好きです！個性的な名前なので覚えてくださると嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2019年3月28日 22時) (レス) id: f584b2ae42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルヘナ | 作成日時：2019年2月27日 12時
