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放課後である。楽しいはずの放課後だがやけに疲労感が凄いのは午後からの授業が2時間続きで3組を極端に嫌う教師の担当だったから。5限目は異能実技はまさしく異能主義者、能力の高い異能者には寛容であり笑顔すら見せるというのに、それが私たちになった途端に態度は一変する。
自分もまた攻撃型異能者であるということをアピールするかのようにここぞとばかりに異能を使う。体力作りだ何だと言って私たちの後ろに彼自身の異能で作った皮膚を切り裂くような鋭い刃を出現させ後を追いかけさせる。当たれば怪我なんて当たり前、文字通り一溜りもない。だから私たちは必死に走る。走るというよりも最早逃げるという表現の方が近い。
そこでもし仮に怪我をしたとしても、どんな怪我でも一瞬で治してしまう素晴らしい回復異能を持った保健室の先生のもとにその時だけは連れて行ってもらえるため体の怪我なんて一瞬で治ってしまう。残った心の傷はそう簡単には治らないというのに、体の傷が治ればもう傷つけた当人の記憶には残っていない。皮肉な話だ。
そして次、6時間目。どこの高校にでもある英語の授業、これを教えてくれた教師もまた癖のある人で。事あるごとに生徒を当てて答えさせる、そこまではまあ許容範囲。どこの学校でも普通にあることだろうと思う。しかし答えられなければ、要約すると異能も出来ないのに頭も悪くてどうするんだという趣旨のことをそれはまあちくちくと言われる。正直人として終わってる大人、まあ良い反面教師にしている。私は絶対こうならないと決めた(既にこの大人よりはマシな人間性はしていると思うけど)。
因みに杠葉くんは5時間目は割と余裕そうに走ってたし、6時間目はそもそも視線をずっと窓の外へ向けているか教科書で手元を隠してゲームをしていたためノーダメージっぽかった。
こうして疲れに疲れきった私は放課後、特に予定がないことを良いことに誰もいなくなった教室で机に突っ伏していた。
「…疲れたぁー…」
誰にも聞かれていないと思って割とな声で呟いた私の肩を、とんとんと叩いた誰か。驚いて勢いよく顔を上げた私に、目の前に立っていた杠葉くんは目を丸くしてしまう。
「あ、ごめ、当たってない？」
こくこく、と頷いた杠葉くん。次に手に持っていたオレンジジュースを私の目の前に差し出した。
「えっと、これは？」
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はるた。(プロフ) - purin1127yさん» コメントありがとうございます！自分ペースにはなりますがこれからも更新していきますので、よろしくお願いします！ (3月23日 11時) (
レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 蝶形苺_DIAさん» コメントありがとうございます！嬉しすぎるお言葉です😭 (3月23日 11時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
purin1127y(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。無理しない程度に更新頑張ってください‼︎ (3月22日 3時) (レス) id: da4c80d9fc (このIDを非表示/違反報告)
蝶形苺_DIA(プロフ) - まっじでおもろい！小説家になれると思いますっ！更新楽しみにしてます😍 (3月19日 22時) (レス) @page47 id: b7f5c20393 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 継森さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！誤字のご指摘もありがとうございました、訂正いたしました！ (3月19日 22時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるた。 | 作成日時：2024年1月6日 22時
