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「まあ、なんていうか。少女漫画とかでよく出てくる悪役の女の子想像してもらうと早いと思います。」
「悪役の女の子?」
「主人公が気に入らんくて意地悪する、みたいな。顔は整ってるからモテるんすけど、まあ性格がだいぶ…アレなんすよ。」
苦笑いしながら話す緋八、その話を聞きながら加賀美の頭に浮かんでいたのはAと距離を縮めるきっかけとなった校内でのあの一件。彼女も加賀美に強い好意を寄せるが故に出た行動であった。だから緋八らの言う「杠葉」という人物も彼女と似たような感じなのだろうか。
「そういえばこの話、土曜日にAちゃんにもしたんですよ。でもどうにも嚙み合わんくて。」
「話が噛み合わなかった?」
「どんな感じに?」
「Aちゃんは杠葉のこと男やって言ってて。」
「え、でもあいつ女子じゃね?」
「そうなんすよ!」
横から口を挟んだイブラヒム、緋八は声のボリュームを大きくした。
「杠葉は女の子なんですけど、Aちゃんは男やって言うてて。だからたまたま同じ名前の子が同じタイミングで転校してきたんかって思ったんですけど…」
「何か、作られ過ぎてません?」
「ですよね!?」
疑問を持った剣持に、全員が頷く。あまりにも作られた偶然過ぎるのだ。同じ名前を持つ人物が同時期に転校してきた、なんて。
「写真とかないの?」
「杠葉のですか?どうやろ、…先輩持ってます?」
「ちょい待ち。」
問いかけた叶にイブラヒム、緋八の2人はポケットからスマホを取り出しSNSや自身の写真フォルダに目を通していく。それからしばらくしてあっと声を出したイブラヒムがスマホの画面を全員が見えやすいようにして差し出す。
「はっきり映ってないから分かりにくいかもだけど、この子。」
その写真は、真ん中に映っていたのは見覚えのない男子生徒たち。ただ制服からしてイブラヒムらと同じ学校の人物であることは分かる。
「え、どこ?」
「後ろの、ほら。ここ。」
すっ、と手でその写真が拡大される。イブラヒムが言いたいのは、彼らの背後に移り込んでいた女子生徒のことらしかった。映っていたその生徒、ふわふわとした少し癖のあるその髪に、見覚えがあったのは一人だけではなかった。
「…これって、あの子ちゃうん。」
「加藤さん、ですよね。」
そこに映っていたのは、生徒会メンバーにやたらと絡んでいた加藤という女子生徒だった。
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はるた。(プロフ) - purin1127yさん» コメントありがとうございます!自分ペースにはなりますがこれからも更新していきますので、よろしくお願いします! (3月23日 11時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 蝶形苺_DIAさん» コメントありがとうございます!嬉しすぎるお言葉です😭 (3月23日 11時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
purin1127y(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。無理しない程度に更新頑張ってください‼︎ (3月22日 3時) (レス) id: da4c80d9fc (このIDを非表示/違反報告)
蝶形苺_DIA(プロフ) - まっじでおもろい!小説家になれると思いますっ!更新楽しみにしてます😍 (3月19日 22時) (レス) @page47 id: b7f5c20393 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 継森さん» コメントありがとうございます!こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます!誤字のご指摘もありがとうございました、訂正いたしました! (3月19日 22時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるた。 | 作成日時:2024年1月6日 22時