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「あら、珍しいお客さんたちね。」
「薫子さん。」
「マナくん、皆さんにお茶を出してあげて。何か大事な話でもあるんでしょう？どうぞ、奥の一番広い席を使って頂戴。今はお客さんも少ないしイブくんも一緒に話してきていいわよ。」
「あざす。」
イブラヒムの後ろから顔を覗かせたこの店の店主は、何やら只ならぬ雰囲気を持った男子高校生たちに何かを察し奥の広々とした席へと案内した。全員分のお茶を用意するためキッチンへ入った緋八は突然のことに一体何があったのだろうかと思いはしたが、とても聞けるような雰囲気ではなかった。
「それで、どしたん。」
「Aちゃんと連絡取れなくて。」
「A？」
「連絡取れなくなったのが、土曜日。ここでバイトしたあとなんだよ。」
「土曜日のバイト…」
イブラヒムが顔をキッチンの方向へと向けたと同時、人数分のお茶を用意していた緋八がこちらへやって来ていた。
「土曜日、Aとシフト一緒だった？」
「Aちゃんですか？はい、一緒でしたよ。」
「ちょっと聞いていい？」
「何です？」
「確認なんだけど、その日Aって体調不良で早退した？」
「いや、普通に最後まで一緒でしたよ。」
緋八の言葉で最悪の事態、の可能性がさらに色濃くなってしまった。体調不良だから早退した、なんてローレンの元に来たメッセージは真っ赤な嘘だったというわけだ。ローレンはその拳をぐっ、と握り込む。
「何か変わった様子とかなかった？」
「変わった様子…」
全員分のお茶を配り終え、叶が新たに投げかけた質問に対し緋八は考える。その間、他のメンバーは違う話題へと移っていた。
「な、これ見て。」
「ん？」
「この写真、この人。知らん？」
不破が取り出したスマートフォン、画面に映し出されていたのは一枚の写真。ローレンが喧嘩を吹っ掛けられたという相手が写ったものである。
「…あ、こいつ、1年じゃなかったっけ。」
そう呟いて、緋八を呼ぶ。そして同じく画面を覗いた緋八もああ、と声を上げた。
「俺同じクラスですよ。ほら、杠葉の取り巻きの中の1人。」
「あー、あれか。」
「杠葉？」
「有名な子なん？」
「まあ、良い意味じゃないんですけど。」
そうやって笑う緋八の笑顔はどこかぎこちなく、虹ヶ丘学園の生徒は不信感を抱く。
「その杠葉さんという方はどのような方なんでしょうか。」
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はるた。(プロフ) - purin1127yさん» コメントありがとうございます！自分ペースにはなりますがこれからも更新していきますので、よろしくお願いします！ (3月23日 11時) (
レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 蝶形苺_DIAさん» コメントありがとうございます！嬉しすぎるお言葉です😭 (3月23日 11時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
purin1127y(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。無理しない程度に更新頑張ってください‼︎ (3月22日 3時) (レス) id: da4c80d9fc (このIDを非表示/違反報告)
蝶形苺_DIA(プロフ) - まっじでおもろい！小説家になれると思いますっ！更新楽しみにしてます😍 (3月19日 22時) (レス) @page47 id: b7f5c20393 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 継森さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！誤字のご指摘もありがとうございました、訂正いたしました！ (3月19日 22時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるた。 | 作成日時：2024年1月6日 22時
