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生徒会としての仕事を淡々とこなし、特に居残りすることもなく彼らは生徒会寮へと帰る。胸の内にもやもやを抱えたまま、しかしそれを誰も口にすることはなかった。いつもより明らかに口数が少なくなっていたが、そこを指摘する人物も最早いなかった。

 学校を出てそのまま生徒会寮へ。男6人で住んでもなお広さを感じるこの家だから、今更ローレン一人増えたところで狭さを感じるようなことはないだろう。両開きの扉を開けると、そこには既に靴が一足揃えて置いてあった。間違いなくそのスニーカーはローレンのもの。

 家に上がり、ここからは大抵がいつも別行動のくせにその時はどうしてか全員がリビングへと向かっていた。今ここでバラバラになって、何の会話も持たないことが今後の仲にまで影響しそうで怖かったのだ。それも、全員がそう思っていた。制服ま開けたリビングのドア、目立つ大きなソファにはローレンが寝そべっていた。

「ローレン。」
「…おかえり。」
「おー。」

 誰がどう見ても不機嫌が滲み出ているその表情、彼が言葉にせずとも彼らは察した。

「謹慎と引っ越しのこと、聞いたよ。」

 話し出しずらいその話題を率先して切り出したのは叶だった。鞄を床に置き、ソファに座る。それを合図にして他の面々もそれぞれ座った。ローレンも身体を起こし、一度深く息を吐いて話し始める。

「…あのクソ野郎からなんて聞いてる?」
「何か、無抵抗の一般人に怪我させたって。」

 叶の答えにローレンは眉間の皺を深め、近くにあったクッションをぎゅっと握り込んだ。

「あのさ、1個聞いていい?」
「うん。」
「俺がガチでそんなことすると思ってる?」
「いや?嘘だと思ってる。」
「だよなァ!?」

 怒りが爆発した。握っていたクッションを力任せに殴りつけ、あー!!!と声を出す。これをきっかけに緊張感を感じていた他のメンバーもそれぞれ話し出す。

「第一、ローレンなら一般人相手なら異能使わなくてもなんとかなるでしょ。」
「それはそう。」
「それで、実際はどうなんですか?」
「…俺も、あんま分かってないんすけど。」

 加賀美からの問いかけにローレンは過去を振り返るよう視線を少し上へと向ける。

「…絡まれたんだよ、俺が。」
「ローレンが?」

 頷き、話を続ける。

「結構な人数いて、相手もナイフとかなんか色んなもん持ってて。異能使ってなかった結構やばかったんだよね。」
 

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はるた。(プロフ) - purin1127yさん» コメントありがとうございます!自分ペースにはなりますがこれからも更新していきますので、よろしくお願いします! (3月23日 11時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 蝶形苺_DIAさん» コメントありがとうございます!嬉しすぎるお言葉です😭 (3月23日 11時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
purin1127y(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。無理しない程度に更新頑張ってください‼︎ (3月22日 3時) (レス) id: da4c80d9fc (このIDを非表示/違反報告)
蝶形苺_DIA(プロフ) - まっじでおもろい!小説家になれると思いますっ!更新楽しみにしてます😍 (3月19日 22時) (レス) @page47 id: b7f5c20393 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 継森さん» コメントありがとうございます!こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます!誤字のご指摘もありがとうございました、訂正いたしました! (3月19日 22時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるた。 | 作成日時:2024年1月6日 22時

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