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境界線 ページ23

どうしてこの2人は私を挟んで会話するのだろうか。会話の内容的に彼らで完結できるものなのに、時折私に話を振ってくれる。私もそれに返事を返しながら、すぐに生徒会室にやって来た。中から聞こえてくる、騒がしい声に首を傾げる。…いつもこんなに騒がしかったっけ。

「なんかうるさくね?」
「確かに。何かしてんのかな。」

 声の正体を確かめるために早々に扉に手を掛けた2人の後に続いて中に入れば、もう既に揃っていた生徒会メンバーは一か所に身を寄せていた。

「何してんのさ。」
「んー?ゲーム!」
「あれ、Aも一緒に来たんだ。」
「うん。何のゲーム?」

 声を掛けてくれた剣持くん、そして不破先輩の肩の間から覗き込むと、小さな画面を机に置いて某有名レースゲームをしている最中らしかった。コントローラーの数も限られていて今プレイしているのはローレンと晴の2人なのだけど。あとは後ろからヤジを飛ばしているだけ。

「これどっちが勝ってるの?」
「五分五分?さっきはローレンが勝った。」
「なるほど。」

 わざわざ学校に持ってきてまでゲームをする辺り彼らは本当にゲーマーらしい。生徒会に所属しているメンバー、全員が全員性格も違って持っている価値観もそれぞれだろうけど、共通していることは全員ゲームが好きということ。

 私は小さい頃から一緒にいるローレンや晴がゲーム好きということで、知識はそれなりに持っているが自分がプレイするかといわれればそうでもなかった。何せ私は下手くそだし、ゲームの腕があるローレンたちからすれば私と一緒にゲームをするだなんてさぞ物足りなかったことだろうと思う(晴とローレンは互いに存在は知っていたけど関わりを持つなんてことはなかったから)。

 だからこそ、今こうして友人が出来て楽しそうにしている彼らを見ると私まで嬉しくなってくるのだ。特にローレンは、ずっと家の掟に縛られていたから。

「ッだぁあああ!クソ、負けた!」
「お疲れローレン。」
「うーわその顔ガチムカつく甲斐田さん。A変わる?」
「ううん、私はいいよ。」
「じゃあ次は…」

 今日は会議をするために集まったはずなのに、気づけば開催されようとしているのはゲーム大会で。それもまあ彼ららしいかと笑ったところで、生徒会室の扉が3回ほどノックされた。

 来客なんて珍しい、一体誰が来たというのだろうか。

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はるた。(プロフ) - purin1127yさん» コメントありがとうございます!自分ペースにはなりますがこれからも更新していきますので、よろしくお願いします! (3月23日 11時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 蝶形苺_DIAさん» コメントありがとうございます!嬉しすぎるお言葉です😭 (3月23日 11時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
purin1127y(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。無理しない程度に更新頑張ってください‼︎ (3月22日 3時) (レス) id: da4c80d9fc (このIDを非表示/違反報告)
蝶形苺_DIA(プロフ) - まっじでおもろい!小説家になれると思いますっ!更新楽しみにしてます😍 (3月19日 22時) (レス) @page47 id: b7f5c20393 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 継森さん» コメントありがとうございます!こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます!誤字のご指摘もありがとうございました、訂正いたしました! (3月19日 22時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるた。 | 作成日時:2024年1月6日 22時

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