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「必要なモン全部入れた？」
「えーっと、…うん、大丈夫。入れた。」
「じゃあレジ行くか。」
からからとカートを引きながらレジへ。お会計をしてくれるおばちゃんは何度も何度も通い詰めた私たちとは随分と顔見知りになってしまった。お次の方どうぞ、なんて明るい声色と共にこちらを向いたそのおばちゃんは私たちを見るなり笑顔をより笑顔になり、目元の笑い皺が深くなる。
「あら、Aちゃんにローレンくん。お買い物ね？」
「はい、今日は野菜が安かったので。」
「全く、お買い物上手ねAちゃんは！私も見習わないと！」
「そんなことないですよ。」
こうして世間話をしている間にも手元では商品を次から次へとレジへ通していく。あっという間に終わり、お財布からお金を取り出そうとした私の手を制した大きな手。
「袋持ってきてる？」
「え？うん。」
「じゃあこれ入れてきて。」
「え、お金、」
「いーから。いつも飯作ってくれてるお礼。」
私の手をカートに置き、カートにカゴを乗せるとやんわりと背中を押して来た。ローレンの顔を見ても早くいけと言わんばかりにしっしと手を払われるだけ。これ以上何か言っても無駄だろうと大人しく従った私は、帰りにコンビニにでも寄ってスイーツを奢ってあげようと心に決めエコバッグを取り出した。
「あらぁ、ローレンくん格好良いことするじゃないの。」
「まあ、いつものお礼ってことでさ。」
「ねえ、本当に付き合ってないの？」
「付き合ってねーよ。じゃあな、おばちゃん。」
「はいよ、また来てね。」
私が手に持ていた袋をさらりと自分の手に持ったローレンと横に並んで2人、帰路に着く。吹き付ける冷たい風に身を震わせながらすっかりと暗くなった道をなんてことないことを離しながら歩くその時間が割と好きだったり。コンビニに寄っても良いかという私の問いにすぐ頷いてくれたローレンと2人、近くのコンビニに入ると温かさが私たちを包んだ。すっかりと冷え込んでしまった指先がじんわりと暖かくなっていくのが分かった。
「ねえ、食品買ってもらったからお礼にスイーツ驕るよ。」
「ガチ？」
「うん、ついでにあったかい飲み物買って帰ろう？」
「っしゃ、何にしよ。」
一緒にスイーツコーナーへと足を進め、各々がケースを覗き込む。新作、と書かれるものに目がないのはきっと私だけじゃないはずだ。
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はるた。(プロフ) - purin1127yさん» コメントありがとうございます！自分ペースにはなりますがこれからも更新していきますので、よろしくお願いします！ (3月23日 11時) (
レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 蝶形苺_DIAさん» コメントありがとうございます！嬉しすぎるお言葉です😭 (3月23日 11時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
purin1127y(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。無理しない程度に更新頑張ってください‼︎ (3月22日 3時) (レス) id: da4c80d9fc (このIDを非表示/違反報告)
蝶形苺_DIA(プロフ) - まっじでおもろい！小説家になれると思いますっ！更新楽しみにしてます😍 (3月19日 22時) (レス) @page47 id: b7f5c20393 (このIDを非表示/違反報告)
はるた。(プロフ) - 継森さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！誤字のご指摘もありがとうございました、訂正いたしました！ (3月19日 22時) (レス) id: 1d5bdf50b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるた。 | 作成日時：2024年1月6日 22時
