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少し遅めのお昼ご飯。リュックの中からお弁当袋を取り出し、今朝握ってきたおにぎりを取り出す。卵のふりかけを掛け、味付きの海苔で巻いただけの簡単なもの。時間がなかったし給料日前でお金の節約も必要な私はおにぎりひとつだけでお昼ご飯を乗り切ろうとしていた。お腹がいっぱいになるのかって？なるわけないだろう。私は別に小食でもなんでもないのだ、ただ金がないから食べられない。悲しいことわざわざ言わせないでくれ。
更衣室に設置されている四人掛けのテーブル、端の椅子に腰を下ろしておにぎりを食べながら何となくSNSを流し見る。午前中で授業を終えた学友たちは皆一緒にお昼を食べに行ったとお洒落なカフェの写真付きで投稿をしている。こちとら今からバイトだというのに。まあそのバイトも自分で入れてもらったんだけど。楽しそうで何よりだ。
「…あれ、もう出勤？早ない？」
「こんにちはバニさん。どうせ家帰ってもすぐに出なきゃいけないからそのまま来たんです。」
この更衣室には扉が2つある。レジ内から通じているドアと、反対に奥の部屋から通じているドアの2つ。これまた先輩であるバニさん(こちらも本名は知らない)は奥の部屋からやって来た。彼が入って来たと同時にほんのりと香った苦い香り。恐らく煙草でも吸いに行っていたのだろう。
バニさんは私の隣にやって来ると、椅子を引いてそのまま腰を下ろした。背凭れに体を預けて息を吐く姿はそれだけでだいぶと様になっている。イケメンは何やってもイケメンだからとても絵になっている。ずるい。
「…それだけ？」
「はい？」
「お昼、そんだけ？」
「そうですけど。」
私が右手に持つのはもうほとんど食べてしまったおにぎり。彼はそれを凝視しながらしばらくすると深く息を吐いた。呆れの混じったそれに一体何だと首を傾げる。
「少なすぎ。」
「金欠なんすよ。色々と入用で。」
「何をそんなに使うことがあるの。」
せっかく座ったのに再び立ち上がったバニさんはレジ内に近いドア、つまりだるまさんがいる方のドアを開ける。
「え、なに。お前煙草吸いに行ってたんちゃうん。」
「金欠少女に恵んでやんの。」
「は？」
今度はそのドアからだるまさんが顔を覗かせる。それから私の手元を見てバニさんと同じようにくしゃっと顔を顰めた。やっぱりアンタもイケメンかよ。
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お茶呑み星人(プロフ) - nrちゃんの目からハイライト消えた姿になるのてぇてぇです、ありがてぇです。おじさんどうなっちゃうのかなわくわくすっぞ！ (5月7日 13時) (
レス) @page22 id: f23fab1da2 (このIDを非表示/違反報告)
ばおばぶ(プロフ) - いつもウキウキで読ませていただいております！(大好きです！)最後に最推しが！！出たので驚愕歓喜でクソデカ感情抱えながら大の字になっちゃいました！！！ありがとうございます:(っ ;ᾥ; c): (3月8日 21時) (レス) @page18 id: 5e815c05a6 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 凄い好きです！！！！更新待ってます🥂✨ (2月11日 23時) (レス) @page16 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
宝石 - とっても面白くて大好きです!更新ふぁいとです！ (1月25日 19時) (レス) id: 81d1859980 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるた。 | 作成日時：2023年11月13日 0時
