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深くため息を吐いたバニさんは呆れた様子で私を見る。伸びてきた手が私の頬を掴み、強めの力でむぎゅう、と掴まれたえっ、痛いんですが？？
「いひゃいんれすけお」
「しかもさ、連絡先教えようとしてなかった？見間違いじゃないよな？」
スマホの明かりは未だ消えておらず、ディスプレイに映るのは電話番号。
「いやこれは、私の秘密兵器です。」
「何が秘密兵器？とにかくこれはありさん案件です。」
「えええ！それはちょっと！」
「嫌でーす。」
「バニさぁん…」
私は本当に、自分の電話番号を教えようとはしていなかった。そもそもこのご時世、様々なアプリケーションが開発され私たちも日常的に使用する某メッセージアプリが存在している中でそれを交換せずにわざわざ電話番号を教えようとしたあたりに私に意図があることを察してほしいのだけど、今のバニさんには無理そうだ。
ちなみに電話番号の登録名は「秘密兵器」である。本人も了承済みのその名前、まさしく私の秘密兵だ。
「あのおっさん、最近見ないと思ってたんだけどなあ。」
「え、常連なんすか？」
「常連…まあ、深夜帯にちょくちょく来る人って感じ。まさかこんな女の子に飢えてるような感じだとは思ってなかったけど。」
出て行った自動ドアを見つめてぼそっと、呟いたバニさん。人は見かけによらないということだ。勉強になった。
「休憩、入る？」
「はい。…あの、」
「ん？」
「事務所のドア、開けっぱなしにしててもいいですか。」
トラウマ、とまではいかないが初めて出会ったタイプの人間に恐怖を覚えているのは事実。自分より強そうに見える男相手に強気に出ることはできないようなちっぽけな人だとしても、私の記憶には嫌な形で根付いてしまった。
ホラー映画よりもホラー体験をした私が怖くないわけがなく、今はただ目の届く範囲に安心できる誰かがいて欲しかった。
私の提案にバニさんは一瞬驚いたような顔を見せだけど、すぐに了承してくれた。私は事務所の中の椅子に座り、バニさんは事務所の入り口に折りたたみ式の椅子を置いて座る。
手元には水筒を置いて、休憩中に誰でも食べれるようにと用意されたお菓子に手をつけながら私はその休憩時間を過ごした。
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お茶呑み星人(プロフ) - nrちゃんの目からハイライト消えた姿になるのてぇてぇです、ありがてぇです。おじさんどうなっちゃうのかなわくわくすっぞ！ (5月7日 13時) (
レス) @page22 id: f23fab1da2 (このIDを非表示/違反報告)
ばおばぶ(プロフ) - いつもウキウキで読ませていただいております！(大好きです！)最後に最推しが！！出たので驚愕歓喜でクソデカ感情抱えながら大の字になっちゃいました！！！ありがとうございます:(っ ;ᾥ; c): (3月8日 21時) (レス) @page18 id: 5e815c05a6 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 凄い好きです！！！！更新待ってます🥂✨ (2月11日 23時) (レス) @page16 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
宝石 - とっても面白くて大好きです!更新ふぁいとです！ (1月25日 19時) (レス) id: 81d1859980 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるた。 | 作成日時：2023年11月13日 0時
