psycho [TOP4] (ページ49)

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「…めっちゃ車止まってるじゃん。」

その言葉通り、館の門の前には数台の車が止まっていた。

どうにかその車を避けて車庫に入れ、急いで門をくぐる。

「なに、これ。」

玄関は銃撃を受けたらしくボコボコになって、もはや玄関の意味を成していなかった。

「A、」

隣にいたレトさんが珍しくAを呼んだ。

なんだかんだ言って心配はしているらしい。

走って中に入っていくレトさんを追いかける。

「ちょ、ちょっと待ってください？！なにこの人たち！」

驚いたうっしーは俺の腕をぎゅっと掴んだ。

確かにここに広がる光景は異常なものだった。

倒れこむたくさんの男たち。

「よ、いしょっと。」

キヨがうつ伏せになっていた一人を仰向けにさせる。

「うわ、」

「っ？！」

「ちょちょちょ、見せんなよ！やめろ！」

「いた、痛いようっしー！」

腕千切れんじゃないかってくらいぎりぎりと締め付けられて、背に隠れたうっしーの気持ちも分かる。

どうしたらそうなるんだって殺され方してるからね。

中見えてるもん。でも、なにか武器を使った感じはない。

初めて見るやり方に若干の恐怖を覚える。

「…何か、音がしない？」

「そんな怖いこと言わないでよ…！」

幽霊とかそういう類も苦手なうっしーはさらに顔が強張る。

「…行くか。」