psycho [TOP4] (ページ43)

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ケーキを食べながらガッチさんと何気ない会話を続けていた。

話が一旦終わると少し離れたところに家族がいた。

あれがお父さんで、お母さん。

小さな女の子と赤ちゃんがいる4人家族。

どれも最近牛沢さんに教えてもらった言葉だ。

もしも私が普通の人間だったらあんな風に過ごせていたのだろうか。

ふとガッチさんに目を向けると何だか懐かしいものを見るような目で同じ方向を見ていた。

「…ガッチさん？」

「ん？ああ、ごめんね何の話だったっけ。」

「いえ、大丈夫ですか？」

「うん、ごめんね心配させちゃって。そろそろ行こうか。」

彼は特にそれに触れることはなく、さっさとお会計(というらしい)を終わらせて店を出た。

「ただいまー。」「ただいま戻りましたー。」

荷物を抱えて部屋に戻るとリビングには3人がいて、3人共テレビの前に集合していた。

「おかえりー。」

「結構買って来たんだな。」

「Aちゃんの分買ってたらこんなに多くなっちゃった。」

「お、ちゃんと買ってもらってんじゃん。」

「ちょっと聞いてよ、お会計のときAちゃんが私が払います！って言いだしてさ。

流石にそんなことさせられないって思ったんだけど、そしたらAちゃんが札束そのままレジに置いたんだよ？！」

「うわ、すげえ。」

「なかなかやるじゃん。」

何かすごく笑われてるけど、私には分からなかったのだから仕方ない。

なんか、ちゃっかりレトルトさんも笑ってるし。