psycho [TOP4] (ページ36)

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『俺ずっと君のこと好きだったんだよね。』

気持ち悪、俺気持ち悪っ。

思ってもない台詞を吐いてまずはあの女の友だちに近づいた。

その女からできるだけの情報を引き出してやろうと思ってな。

俺たちの関係は誰にも言っちゃ駄目だよって言えば、そいつは大人しく言うことを聞いた。

そんで、しばらく恋人ごっこを続けてた。

『今日…家誰もいないから、来ない？』

本当単純だよな、顔赤くしちゃってさ。

何に期待してんだかホイホイ着いてきて。

俺の部屋に入って迷いなくベッドに座ったあいつを押し倒した。

あれよあれよと行為が進んでいくなかで俺はベッドの下に隠していた草取りの鎌を取り出した。

このときのために歯もきちんと研いでおいたやつな。

『…拓哉くん…？』

『ここまでいい思いさせてやったし、もういいよな。』

『え、ちょ、やめてよ、いや、』

鎌を首にかけて、思いっきり引くと俺に血飛沫が飛んだ。

ざまあって気持ちしかなかったよ。

真夜中にそいつ抱えて山に埋めに行ってさ。

そんで次の日、親友は死んだと聞かされた。

俺の殺意は膨れ上がる一方だったよ。

んで次にあのクソ女。

『友だち、学校来なくなったんでしょ？

俺もその気持ち分かるわ。』

同情してるフリして近づいた。

クソ女もまた俺に付いて来た。いい気になって周りに自慢したりさ。

本当、うざかった。

同じ手口で家に誘い出してさ、そんで殺した。

ああ、でもクソ女はめっちゃ切りつけた。

ベッドどころか床にまで血が垂れて、水溜まりみたくなっててさ。

片付けるのも面倒でそのまま家を飛び出した。

んでまあ、そのときにガッチさんに拾われたんだよね。

本当、女は馬鹿だ。

目の前の快楽に溺れて、その後にどんな地獄が待ってるかなんて考えもしない。

俺から親友を奪っておいて自分だけ幸せになろうなんて許されなかったんだよ。