psycho [TOP4] (ページ8)

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これだけあって、万人受けする料理ってカレーかな。

そう思った私は早速調理を開始した。

「…うん。」

学力も一般常識もないけど、掃除や料理など家事は教えられていたからある程度できる。

味もおかしくはないはず。

「今日の晩飯って俺の当番じゃなかった…？」

「あ、えっと、勝手にすみません、」

私を見るなりまた不機嫌な顔になったキヨさん。

でもキッチンに入ってきて私の前の鍋を覗き込むなり、その表情はがらりと変わった。

「これ、お前が作ったの？」

「はい、料理は出来るのでお礼も兼ねてと思いまして…。」

「そうかあ…。俺、いいこと思いついたかもな。

なあ、もう出来てんの？」

「はい。」

「じゃあ準備するぞ。」

お腹が空いているのかテキパキと手を動かしていくキヨさん。

私も準備して、全員分を並べる。

「なー！飯出来てるぞー！」

全員が着席し、目の前のカレーを見ている。

「これ、Aが作ったの？」

「はい。お口に合わなかったらすいません。」

「…変なもの入れてへんやろな。」

どうやら私は疑われているらしい。

「レトルト。」

「だってなんで自分の分はないの？」

私の分…？

「私も、食べていいんですか。」

「何言ってんの、食べなきゃダメでしょ。」

いままでそんないいご飯を食べさせてもらったことはなかったから驚く。

「ん、」

4人分の皿が乗ったテーブルに、私の分が追加される。