psycho [TOP4] (ページ34)

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赤の色欲ページ34

そんなことより、俺は聞いてほしいことがあってきたんだよ。

大人しく聞いとけ。つか、そんなことで立ってないでこっち来いよ。

…俺、女が嫌いなんだよ。

うるせえし、人によって態度変えるし、裏表激しいしでいいとこねえじゃん。

それに、俺の親友も奪ってった。

たった一人の、俺の大切な親友を殺したのも女だった。

『キヨ、今日一緒に飯行かね？』

『おー、いいぞ。いつものラーメンな？』

俺たちは小学生のころからずっと一緒にいた。

幼馴染って言うんだけど…まあ、お前には分かんねえか。

とにかく長い時間一緒にいたってことだ。

部活も一緒で、家も近くてさ。

誰よりも心を許してた。

そいつがな、女に恋したんだよ。俺らの部活のマネージャーにな。

学年でも有名な美人で、…まあ、色んな噂もあったけどそれについては知らなくてもなくてもいいわ。

『俺さ、好きな子できたわ。』

普段の姿からは想像できないくらいに顔赤くしちゃってさ、俺に意気揚々と話してきたんだわ。

懐かし、そんときは茶化したけど普通に嬉しかったな。

慣れない恋愛にポンコツだったあいつにアドバイスして、2人の距離は次第に近づいてった。