psycho [TOP4] (ページ4)

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ちょっとごめんねえ、と私の腹に自分の肩を入れてそのまま抱えられた。

「え、ちょっ、」

「早く行くよガッチさあん。」

「はいはい。」

赤いカーペットの引かれた長い廊下。

コツコツと響く足音。

私はこれからどうなるんだろう。殺されは…しないだろうけど。

両開きの扉を開けると、その先にはたくさんの優しい色。

「はい、ちょっと待っててねえ。」

抱えてくれた人はどこかに行ってしまい、残されたのは私とさっきの眼鏡の人。

何も話さない時間が気まずい。

いままでこういうときは決まって手を上げられていたからこの人にも何かされるんじゃないかとびくびくしていた。

「キヨー！レトルトー！お前ら降りてこい！」

その声がした数分後、この部屋に3人の男性が入ってきた。

私が起きたときにいた人、抱えてくれた人、そして初めて見るマスクをした人。

「…まだ殺してなかったん。」

「まあまあ。」

近くに全員が座ったことを確認すると、口を開いた眼鏡の人。

「とりあえず名前からな。俺は牛沢。」

「みんなからはガッチさんって呼ばれてます。」

「…キヨ。」

「で、あいつがレトルトな。」

レトルトさんは、どうやら私と話したくないようだ。

それにキヨさんも、明らかに私のことが嫌いだって顔してる。