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「いただきます」
そう言って手を合わせたのが5分前。
サクサクのトーストと、レンジで温めたホットミルクがテーブルの一角を支配していた。
ダイニングテーブルなんてものは、この家にないからリビングのテーブルの上で食べている。
葛葉くんは私の横で爆睡中だ。
横、と言っても私はソファじゃなくて床に座っているから、スラッと長い足が私の真横にある。
眠っている葛葉くんに気を使ってテレビを消したけれど、無言で食べるご飯はあまり楽しくない。
数年前までこれが普通だったのに、彼と一緒に過ごすようになってここまで変わった。
これは、嬉しい変化だと思う。
サクッ、と1口パンをかじると、テーブルの上に置いていたスマホが震えた。
(…？誰だろ？)
お行儀は悪いけれど、パンを咥えたままスマホの画面を見る。
そこには田中くん、の文字。
田中くんかぁ…。
田中くんは同い年で、サークルが同じの男の人。
何かある度に絡んでくるから面倒くさい。
というかまず人見知りだから話しかけられること自体が苦手。
パンをお皿に置いて、一息ついてから通話ボタンを押す。
「も、もしもし…？」
「あーよかったAちゃん出てくれた！」
「いっ…いきなり電話、とか…困り、マス…」
「ははは、緊張してて可愛いね〜！それよりさ、今から外出れる？サークルのヤツらと昨日の夜から集まってんだけど」
き、昨日の夜から今まで遊んでる…？
葛葉くんの配信かよ。
やばい人たちじゃん…。
私が入ったサークルはどうやら飲みサーと呼ばれるものだったらしく、抜けようと思っても先輩に捕まって逃げられない。
「いやぁ…あの…」
「彼氏とかいないんでしょ？ほらー、遊ぼうよ！ね！」
……電話、出るんじゃなかった。
けど私の性格上、誰かからの電話を無視したりすることが出来ない。
「………わ、かりま…っ…！？」
仕方なく了承しようと声を出すと、後ろからスマホが奪われた。
「え……」
「いやぁー、すみません
「え、かれっ…」
勢いよく葛葉くんの方を見ると、声は明るいけれどあからさまに怒った顔をしている。
ブチッと、わざとらしく田中くんの声を遮るように切られた電話。
ポイッと投げられたスマホを慌ててキャッチする。
こ、これは…葛葉くん、怒ってらっしゃる……？
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hs - こんにちは！r18の作品のURLをコメント欄に貼ってもらえませんか?どうしても見れないので…これからも応援してます！ (2022年9月17日 7時) (
レス) @page50 id: 44092dc9d2 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - のんちゃんさん» ありがとうございます！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - ルカさん» 恐らく年齢設定の問題だと思われます…。18歳以上だと見れると思います…！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん(プロフ) - ｽｩｯ……久々にみた…てぇてぇ死んだ…………ありがとうございます┏┛墓┗┓ (2022年8月5日 8時) (レス) @page49 id: bbcbbc772c (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - 作品一覧を見ても全3件となっているのにr18の作品だけ非表示になってるんですけどどこで見れますか？ (2022年7月16日 3時) (レス) @page27 id: 718c8c65a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年11月15日 0時
