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・クリスマス ページ27

1日経って、25日。



オフコラボは私に気を使ってか、叶さんちで行われた。



今日の深夜に帰ってきてたみたいだけれど、流石に文句は言えない。



色々気遣ってもらってるから。



いつの間にかベッドに潜り込んでいた葛葉くんの髪の毛を耳にかけ、布団から出る。



昨日のうちに取りに行ったプレゼントは、まだ渡していない。



(枕元に置いておこうかな…)



せめてものクリスマス感を味わうためだ。



平たい箱が入った袋を自分の部屋のクローゼットから出してきて、枕元にそっと置く。



と、その時。



キラリと光るものが私の右手に付いていた。



「えっ!?」



思わず大きな声を出してしまう。



右手の薬指に、シルバーのリングが。



「く、ずはく……ぁ…」



葛葉くんを起こそうとすると、そこには目をパチクリと開けた姿。



いつの間に起きていたのだろうか。



「…クリスマス、なんで。プレゼント」



「〜っ…!ずはぁっ…!」



「うおっ…ちょ、重めぇわ」



布団越しに飛びつくように抱き着く。



葛葉くんは私の背中をパシパシと叩きつつも、それを受け止めてくれた。



「んん…ありがとう…」



「え、泣いてる?」



「だって……」



あーはいはい、って呆れ笑いをしながら頭を優しく撫でてくれる葛葉くん。



その笑顔が優しくて、もっと胸がぎゅっと苦しくなった。



「あ、そうだ。葛葉くんこれ…」



「まじで!?」



枕元に置いてあったけど気づかれていなかった袋を葛葉くんに渡すと、彼は嬉しそうにそれを抱きしめる。



私は葛葉くんから離れて、ベッドの端に座る。



開けていい?という言葉に頷くと、葛葉くんはしゅるしゅるとリボンをほどいて中の箱を取りだした。



箱の中には、ワインレッドの色をしたニット。



少しオーバーサイズだけど、もしかしたら背の高い葛葉くんはピッタリかもしれない。



「きっと似合うと思って」



「マジで嬉しい。え、年末のイベントでこれ着てっていい?」



「ふふ、いいけど…今日でも明日でも着てよ」



「そりゃ着るけど!」



「ん、嬉しい」



ありがとう、とお互い告げて再び抱きしめ合う。



私の頭を撫でてくれる葛葉くんの指には、ゴールドのリングが付いていたとかいなかったとか。







.







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hs - こんにちは!r18の作品のURLをコメント欄に貼ってもらえませんか?どうしても見れないので…これからも応援してます! (2022年9月17日 7時) (レス) @page50 id: 44092dc9d2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - のんちゃんさん» ありがとうございます! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ルカさん» 恐らく年齢設定の問題だと思われます…。18歳以上だと見れると思います…! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん(プロフ) - スゥッ……久々にみた…てぇてぇ死んだ…………ありがとうございます┏┛墓┗┓ (2022年8月5日 8時) (レス) @page49 id: bbcbbc772c (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - 作品一覧を見ても全3件となっているのにr18の作品だけ非表示になってるんですけどどこで見れますか? (2022年7月16日 3時) (レス) @page27 id: 718c8c65a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年11月15日 0時

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