・(r) ページ24
「……」
「……」
「……」
ちょこん、と3人で正座をしてから、この空間には沈黙が訪れていた。
だんだん寒くなってきたし、気まずいままだし。
ドーラさんの方を見ると、向こうも私の方を見ていて。
優しく微笑んでくれる。
な、なにこのすっごい破壊的な笑み…。
「…何イチャついてんの」
「あはは、ごめんごめん。じゃあ…私帰るけど、頑張って」
それじゃ！！とドアをバタバタと閉めて出ていってしまったドーラさん。
そして2人きりになってしまった私と葛葉くん。
再び沈黙が訪れる。
葛葉くんの方を見ると、パチッと目が合って、そらされて。
「っ……あ、な、なんか飲む…？」
「あー……ゃ…う、ん…」
濁った返事をされたけれど、これは欲しい…ってこと、だよね？
立ち上がりキッチンへ。
冷蔵庫を開けると、それはまぁ空っぽだった。
お茶の1本も入ってない。
前に来たのは3週間前で、食材も使い切ったし生物系は葛葉くんの家に全部持っていった。
だから空っぽなんだ。
(忘れてた…何も無い……)
何か買ってこようか、と彼に聞こうとした途端、ふわりと抱きしめられる。
「………ごめん」
「…うん」
首に回された腕に力が入るのがわかった。
私の頭に顎を置いて、謝ってくる。
「…俺、Aが居るのが当たり前だと思ってた。実際…当たり前だった…。だから、ちょっとくらいって…っ、ごめん……」
相変わらず言葉足らずだけど、思いは伝わる。
だこらこそ、きちんと反省して欲しい。
「私がいるのは当たり前じゃないよ。今回は私もカッとなっちゃったけど…あんなこと、言っちゃダメ。せっかく作って貰ったらありがとう、怒らせたらごめんなさい、だよ」
「…ん」
なるべく優しい声で、子供をあやすように。
「悲しかった。せっかく作ったのにって、思った。葛葉くん喜んでくれるかなって、思いながら作ってた」
「…うん」
「美味しくないなら、ちゃんと言ってね？」
「んなことねぇよ…美味い。超美味いから…！」
「へへ、ありがとう。…それじゃ、仲直り」
葛葉くんの腕をほどいて、正面から抱きつく。
グズグズと鼻をすする音が真上から聞こえてきた。
「泣いてる？」
「泣いてねぇ。…でも、居なくなるかもって思ったら…怖かった」
「…うん、ごめん。もう居なくならない。喧嘩しても、葛葉くんのお家で仲直りしよう？」
「…ん」
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hs - こんにちは！r18の作品のURLをコメント欄に貼ってもらえませんか?どうしても見れないので…これからも応援してます！ (2022年9月17日 7時) (
レス) @page50 id: 44092dc9d2 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - のんちゃんさん» ありがとうございます！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - ルカさん» 恐らく年齢設定の問題だと思われます…。18歳以上だと見れると思います…！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん(プロフ) - ｽｩｯ……久々にみた…てぇてぇ死んだ…………ありがとうございます┏┛墓┗┓ (2022年8月5日 8時) (レス) @page49 id: bbcbbc772c (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - 作品一覧を見ても全3件となっているのにr18の作品だけ非表示になってるんですけどどこで見れますか？ (2022年7月16日 3時) (レス) @page27 id: 718c8c65a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年11月15日 0時
