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no side


「あはは、ヒョン、何言ってるんですか?俺がソウルに??行きたくても行けないって分かってるくせに...。俺は借金あるんですよ?」

Aはユンギが自分を励ますために冗談を言っているのだと思った。

数々の面倒な手続きを経たAは、借金取りによる暴力からは開放された。しかし、借金は依然として残り、父親の代わりに返済に追われる日々を送らなければならないことは、変えられなかった。

結果が出てすぐそのことをユンギに伝えた。だからこそ、Aにはユンギが何故そんなことを言っているのか分からなかった。



「俺は真剣だよ。お前は行きたいとは思わないのか?」

「そんなの....。行けないって分かっているのに願うのは辛いだけじゃないですか。」

「...。A、今から話すことは正真正銘の事実だからちゃんと聞いて欲しい。」

Aが怪訝な顔をしてユンギを見た。





「A、これからどうやって大邱で生きていく気だ?」

「どうって...、バイトして、お金貯めて、借金をちょっとずつ返して、」

「だったら、ソウルで働いたって変わらないだろ?

俺はそう思って、さっきのオーディションの後、パンPDと直接交渉してきた。『俺の後輩も一緒に連れて来させて下さい。』って。そうしたら『連れて来な。』って、あっさり承諾してくれた。A、お前を事務所がバイトで雇ってくれるって。」

「...!!!嘘、だ、そんな事、ある訳ない。」

「...そう言うと思って名刺貰って来たんだけど?裏、見てみろ。」



とんとん、と、ユンギはAが手にしている名刺を指で叩いた。

Aは言われた通り、名刺を裏返すと、そこには『Aくん、big hitにようこそ』と、確かに直筆で書かれていた。

信じられない、と言うように、Aはめいいっぱい目を見開いた後、俯いてしまった。



「急すぎて、頭が追いつきません。....どうして俺に相談してくれなかったんですか?俺のことなのに、」

「それは、本当に悪かった。でも話したら絶対に止められると思って。そうだろ?それに俺も賭けだった。もしダメだった時にお前に合わせる顔が無くなっちまうから、話さなかった。

卑怯だよな。俺だって悪かったと思ってる。でも、それでも一緒に来て欲しい。俺はお前を1人で置いていくなんてやっぱり無理だ。

あっちは物価も高いし、お前の給料だって高くはないだろうし、不安かもしれないが、いい事だってきっと沢山待ってる。

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haruusa(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、コメントありがとうございます!2章楽しみとのことで嬉しいです!頑張って準備しますので是非これからも楽しみにお待ちください😊 (12月21日 11時) (レス) @page49 id: 027e976ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして!第二章めちゃくちゃ楽しみです!更新楽しみにしてます!! (12月20日 17時) (レス) @page49 id: 9d997c55ea (このIDを非表示/違反報告)
haruusa(プロフ) - ruru_chandayo00さんありがとうございます!‪そう言って頂けて死ぬほど嬉しいです🥹‪今書いている話は繊細に書きたいシーンなので時間がかかっています( т т )楽しみにして頂けると幸いです!読んで頂きありがとうございます💜‪ (10月25日 0時) (レス) id: 027e976ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ruru_chandayo00(プロフ) - こんなに続きが気になる作品初めてです!楽しみにしてます! (10月24日 10時) (レス) @page43 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
haruusa(プロフ) - LunaLunaさん、コメントありがとうございます😭グクちゃん、はもう少し後に初出演予定なのですが匂わせしちゃいました((((もうすぐ他のメンバーが登場するので是非楽しみにしていて下さい!読んで頂きありがとうございます🙏✨ (10月13日 14時) (レス) id: 027e976ee2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさうさ | 作成日時:2023年8月6日 23時

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