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Aside
ヒョン、やっとあなたに本当のことを伝えられる。
「俺はユンギヒョンと出会うまでずっと1人でした。
お母さんは俺を生んだ後すぐにお父さんと離婚した。
お父さんは、あんまり覚えていないけど、昔は工事現場で働いてた。
でもいつからか、ギャンブルに走るようになって、お父さんはあっという間に債務者になった。
小学生の頃、俺は学校の給食費も払えなくなって、仕方なく毎日刻んだキャベツを持ってきて、誰にも見つからないように食べてた。
昼休みになると教室から消える俺を気味悪がる友達も多かった。先生達も、学費を期限内に納めず、一度も親が保護者会に参加しない俺を嫌った。それに加えて、俺は生まれつき金髪で、、
小学校6年間、俺はちゃんとした友達を1人も作れなかった。
寂しく、嫌なことに耐えるだけの子供時代だった。」
「数ヵ月に一回、借金取りがうちに来た。
いつも家にいないお父さんの代わりに罰を受けるのは俺だった。
昔は殴られるだけだった。だけど、中2になって、なぜか"そういう行為"を強制させられるようになって、、、、、」
"初めて"のときのグロテスクな記憶が呼び覚まされ、吐き気がした。あぁ、やっぱりだめだ、忘れたいのにいつまでも生々しい記憶が居座り続ける。
言葉を詰まらせていると、ユンギヒョンが繋いでいた手を強く握った。そして小さい声で「話さなくていい。」と言った。
...大丈夫、今はユンギヒョンが側にいるんだ。
俺は小さく頷いた。
「痛くて、気持ち悪くて、辛くて、怖くてたまらなくて、俺は一刻でも早く借金を返そうと必死になった。
....そして、気づけば、俺は借金を返すために生きていた。
借金を返すことしか考えられなくて、夢や趣味なんて持つ余裕もなかった。
俺は、心から信頼しあえる友達も、愛してくれる親も、守ってくれる大人も、自分の夢も、何も持っていなかったんだ。
どうにかしてお金を稼ぐために、俺は今年、まだ中学生だけどバイトをすることに決めた。
どこで働こうか迷って色々な店を見学しているときに、今いる大邱のライブハウスをたまたま見つけた。
そこで出会ったのがヒップホップだった。
ヒップホップの自分を奮い立たせるような力強い歌詞とリズムは、俺を一時的にでも強い気持ちにさせた。
俺はすぐにヒップホップのファンになった。ここでバイトをしようと決めた。」
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haruusa(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、コメントありがとうございます!2章楽しみとのことで嬉しいです!頑張って準備しますので是非これからも楽しみにお待ちください😊 (12月21日 11時) (レス) @page49 id: 027e976ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして!第二章めちゃくちゃ楽しみです!更新楽しみにしてます!! (12月20日 17時) (レス) @page49 id: 9d997c55ea (このIDを非表示/違反報告)
haruusa(プロフ) - ruru_chandayo00さんありがとうございます!そう言って頂けて死ぬほど嬉しいです🥹今書いている話は繊細に書きたいシーンなので時間がかかっています( т т )楽しみにして頂けると幸いです!読んで頂きありがとうございます💜 (10月25日 0時) (レス) id: 027e976ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ruru_chandayo00(プロフ) - こんなに続きが気になる作品初めてです!楽しみにしてます! (10月24日 10時) (レス) @page43 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
haruusa(プロフ) - LunaLunaさん、コメントありがとうございます😭グクちゃん、はもう少し後に初出演予定なのですが匂わせしちゃいました((((もうすぐ他のメンバーが登場するので是非楽しみにしていて下さい!読んで頂きありがとうございます🙏✨ (10月13日 14時) (レス) id: 027e976ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさうさ | 作成日時:2023年8月6日 23時