＊ ページ37
「お腹すいた……」
「やっと終わったね」
「ご飯食べたい………気持ち悪い……」
「だ、大丈夫！？」
加藤くんに抱えてもらい、プールを休む人が見学する用のテントの下に座り込む。あれか、生理前だからこんなにクラクラするのか。早く生理来てほしいような、来てほしくないような……
「うっ………」
「落ち着いてAさん」
「今すぐコンビニ行って、おにぎり買い占めたい……」
「それは出禁になるからやめておいた方が」
こういう時だけ冷静沈着にツッコまないで。「ジュースあるけど飲む？」と言ってサイダーを貰った。口の中に流し込むとパチパチと弾ける。くぅ、美味い………
「Aお疲れ」
「お疲れ様〜」
「いやほんと感謝してくださいよ。誰のおかげでこうして早く掃除が終わったと思ってるんですか」
「ごめんって〜！！」
「離れてください暑苦しい」
本当にやめてくれ安田先輩。今の気温は30度越え。そんな状況の中抱きついてくるとか安田先輩は相当アホだと思う。
「もう掃除って終わったんですよね？帰っていいですか？」
「せやな、帰るか」
「帰ろ帰ろー」
やった、ようやく帰れる……。リュックを持って千鳥足になりながらも、なんとか足を動かす。なんであの人達そんなに元気なのよ。ほんとのほんとにバカじゃないの？
「……A、さん」
「何？どうしたの？」
「っ……そのっ………良かったら、今から一緒にファミレスでも行かない？」
「俺とAさんだけで」と後から強調しながら言った。
「行きたい、行こう！」
ちょうど何処かへ食べに行きたいと思っていたし、すんごく良かった。
「ありがとう」
「ううん、私こそ誘ってくれて嬉しいよ」
「あの人達に見つかると面倒だし……早く行こっか」
「そうだね」
先輩達に見つかったら厄介だと瞬時に思った私と加藤くんは、先輩達に見つからないように素早く学校を飛び出した。
＊＊＊
『あれ？Aは？』
『え、さっきまでおったやん』
『いつの間に……』
『……そういや、シゲもおらんな』
『もしかして……デート！？』
『僕がちゃんと聞いとくわ』
『とりあえずシゲちゃんは許さん』
『(相変わらずめんどくさい人達だな……)』
『(シゲってば、中々積極的じゃん)』
『(そりゃあAさんがあんな態度になるのも分かるよ………)』
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サーさん(プロフ) - 音海さん、はじめまして！いつも読ませていただいてます！面白くていつも楽しみにしています！更新頑張ってくださいね！ (2020年4月27日 22時) (
レス) id: 2aa0ad98f1 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください！雑愛されガールの方も見てます！ (2020年3月21日 9時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2020年3月11日 16時
