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第二話 ページ4

A・フォーゲル。

名前の通りドイツ人のと日本人とフランス人のクォーターである。

そんな彼女は現在、白鳥沢学園のバレー部のマネージャーをしている。

「頭グラグラする.....」

『賢二郎、無理はしちゃダメって言ったでしょぉ?なんでちゃんとスポドリ飲まないのぉ?』

「いや、飲んだ。」

『うーん、誰か分量間違えちゃったのかなぁ?』

Aは敏腕マネージャーである。

それこそ、プロを支えられるくらいの。

だからこそ、体調の変化には敏感だった。

『そこの人ぉ、賢二郎の様子見お願いしますっ!』

「わ、分かったわよ。白布くんっ、だいじょうぶ?」

Aは鈍感である。

人の悪意には。好意には敏感なので安心して欲しい。

A的には、ヤバそうにならないよう様子を見れる人なら誰でもウェルカムだ。

その為、例えぶりっ子だろうと不良だろうと使えそうなら使う。

閑話休題。

Aはスポドリの場所に行き、スポドリを飲む。

『.....私のミスです.....ごめんなさいっ!』

「え、フォーゲルさんどうしたの??」

『スポーツドリンクに塩を少し加えるって、伝え忘れてたみたいなんですっ!本当にすいません!』

「へっ、え、あ、そうだったの?塩なんて書いてなくて.....」

体育館に向かって頭を下げる。

今日は暑い。だから、薄めにして塩を加えておいた。

Aはそれをメモに書いて渡したはずだったのだ。

まぁ、今はそれどころではない。

ひとつまみ塩を加えるようほかのマネージャーに言い、Aは氷とうちわ等を取りに保健室に向かう。

急いで受け取って体育館に戻れば、驚愕の光景があった。

白布がヨレヨレながらトスを上げていた。

監督は気づいていない。

さっきのマネージャー候補も居ない。

『......』

Aは手をにぎりしめる。

体調管理はしろと、幼なじみにはいつも言い聞かせていた。

『賢二郎っ!』

ちょうど全員の動きが止まった時、Aはさけぶ。

『さっきクラクラするって言ってたでしょっ!』

「っ、うるさい、俺はまだやれるから、後ででいい。」

『熱中症は命に関わるの!今日の練習に少し参加出来なくなるか、それともぉ、今後はもうバレーしたくないのかなっ?』

にっこり笑顔だが、黒い雰囲気を纏っている。

仕方なく断りを入れ、Aの元に白布は向かった。

『はい、横になってねぇ。』

そういったAに従い、白布は横になる。

キンと冷えた氷が当てられる。

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けんまおし1016(プロフ) - めっちゃ好き!更新再開して欲しいです! (2022年10月23日 16時) (レス) @page6 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
美麗(プロフ) - なにこれ最高。まじで面白い (2021年7月16日 2時) (レス) id: 0a7665af01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結希 | 作成日時:2021年7月4日 23時

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