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一話:相棒と ページ3

『.....はぁ?』

教室に、少女の呆れたような声が響く。

四月。

入学式?ナニソレオイシイノ、な東京都立呪術高等専門学校には、二人の生徒しかいなかった。

特級呪術師、如月Aと、準二級呪術師、西谷夕である。

さて、話を戻そう。

西谷夕が一年しかいない予定だった烏野に、三年まで通いたいと言い出したのだ。

『人手不足なのは知ってるよね?』

相棒である西谷夕が任務が出来なければ、その文Aに負担が来る。

西谷「お願いだ!五条先生だっていいよって言ってるし!」

『あの人は....』

もはや諦めるしかないこの状況に、Aはいよいよ頭痛がしてくる。

眉間に指を当て、苦々しい表情をし、やがて諦めたような声を出した。

『仕方ないか。私も行く....』

何もしていないのにぐったりしたAは、力なく寮へ戻る。

途中で出会った五条に一発腹パンを入れたのは秘密である。







そして、ゴールデンウィーク前日。

Aは烏野に居た。

任務が重なり、今まで高校を休んでいたのだ。

Aは東北全域の呪霊を担当していた。

上層部がAを酷使し、自分たちの手柄にしようとしていたからである。

しかし、Aを前にそれは無意味。

A出なければ不可能な呪術を使ったため、上層部は骨折り損となった。

しかし、Aにとってはただの迷惑である。

まぁ、そういう訳でしばらく遅れてからの入学である。

サングラスを掛けた高校生が通れば、周りは思わず目を引かれた。

やや小さめの丸いサングラスは、Aの色眼を隠すためである。

注目を浴びながら校舎に入り、職員室へ向かう。





クラスは一年四組。

呪霊がワサワサと転がっているのを蹴って祓いながら教室へ向かう。

先生「あー、前に言ったが、今日から入学の奴がいる。如月、入ってこい。」

『は〜い。』

緩い返事とともに教室に入ってきたAに、生徒は戸惑った。

サングラスをかけている女子高生を見たことがあるだろうか?

否、ない者がほとんどだろう。

まだ夏には程遠いにも関わらずサングラスを掛けたAに、生徒は疑問を抱いた。

『ども、如月Aでーす。よろしくね。』

高く結った銀色の髪を揺らし、Aは笑顔で言う。

先生「席は.....山口の隣が空きだ。」

『はいはーい。』

舐め腐った態度だが、もはや先生は諦めた。

控えめに手を挙げた緑色の髪の生徒をAは一瞥し、これからの生活にため息を着くのだった。

二話:排球部→←生徒資料(夢主)



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作者名:結希 | 作成日時:2020年12月14日 21時

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