十一話:危険を察知！ ページ13
『っぅぐ......』
食堂に入れば、異臭がする。
Aとルークはその匂いに思わず鼻を押さえた。
ﾙｰｸ「これは....」
『逃げよ、ルーク。確か鼻効いたよね？流石にこれはきついでしょ。』
ﾙｰｸ「ウ、ウィ。」
なんとか意識を保ちながら、購買へ向かう。
どうやら大食堂は使えなさそうだ。
『あ、リリアも？』
ﾘﾘｱ「あやつは相変わらず異臭を....」
『だよね。なんか買った？』
ﾘﾘｱ「もちろんじゃ。早めに行動せねばならぬと感じたからの。」
『あはは、リリアは勘が鋭いね。マレウスたちの方は大丈夫そうだし、私はルークと食べるよ。』
ﾘﾘｱ「....たまには一緒に食べたいのぉ。」
『そっか.....うん、じゃあ明日食べよう！』
ﾘﾘｱ「なら良い！明日はワシが作ってこよう！」
『アハハ、いつも作ってもらってばかりだから私が作るよ。』
ﾘﾘｱ「そうか....」
『よし、それじゃあ！鼻が限界だから！』
ﾘﾘｱ「わ、分かった。」
リリアが引き気味なのは、Aが真っ青な顔でも立っているからだろう。
『ふぅ。美味しかった！』
ﾙｰｸ「さて、私はヴィルに呼ばれているので戻るとするよ。」
『ん、またね！』
ルークと別れたAが向かったのは、図書館。
暇つぶしにはもってこいの場所だ。
？？「楼先輩......？」
『んっと、リドルか。お勉強？お疲れサマンサ〜。』
ﾘﾄﾞﾙ「サマン...？先輩も勉強ですか？」
『いんや、暇つぶし。どったの？そんな険しい顔してさ......え、悪い子の教育法？子供でもいんの？』←
リドルが手に持っているのは、悪い子の教育法、という本。
流石のAも引いた。←
ﾘﾄﾞﾙ「いえ、寮生の違反があまりにも酷いので、何かわかるかと思いまして。」
『んー.....リドルは我慢しすぎだし、自分で自分を縛っているのを気づかないタイプだね。』
ﾘﾄﾞﾙ「縛り付ける？違いますよ、正しているんですよ。」
『年長者の話は聞きなさい。ま、リドル次第だけどさ。ただ、自分で考えて行動しないのはダメだ。危ないよ。それからさ？
たまには頼って欲しいな。先輩だもの。』
ﾘﾄﾞﾙ「先輩....」
『私は親がろくでもない奴らばっかりだった。大して愛情も与えず、ほぼ育児放棄。でもね、ある人と出会って変わったんだ。
私は、君の変わるきっかけになりたい。』
そういったAは、ふと時計をみた。
『お、5分たったね。勉強再開しなよ。』
ﾘﾄﾞﾙ「え？あ、はい！」
『ん。』
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甘 - 見てらっしゃるかわかりませんが続き待ってます！！とても好きです！ (2022年12月15日 20時) (
レス) @page35 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
蜃気楼 - 続き待ってます！！！！！！ (2021年12月10日 0時) (レス) @page35 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
テル - 夢主かっけええ！ (2020年12月15日 6時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 流石呪術師。 (2020年12月14日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - リリアを見下すという行為に走るとは思えません。作者様がそれらをわかった上で書いていらっしゃるのなら何も言えませんが、もしそれを知らないのであれば文章を直していただきたいです。長文失礼致しました。 (2020年11月10日 0時) (レス) id: 79a78e1cf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花陽 | 作成日時：2020年10月24日 23時
