二十五話:元から締める ページ31
『......眠い。』
その日、Aは機嫌が悪かった。
寝ずに呪具を作ったからである。
呪霊が多すぎるこの学園では、いちいち術式を使うのは面倒である。
そのため、呪具を作った訳だが.....
『専門家でもない私がなんでこんなことしてんだろ。てか、眠い....』
この始末である。
呪具はしっかり出来ているが、使う本人がフラフラである。
とりあえず授業を耐え抜いたため、Aは寮に戻って寝ようと階段を降り始めた。
次の瞬間。
『っ?!』
ガクンとAの膝が曲がった。
『ったぁ......』
幸い、術式を咄嗟に使ったおかげで無傷である。
空間を停止させゆっくりと解除する。
普段なら笑って済ますところ。
しかし、その日のAは機嫌が悪すぎた。
『.....誰や。』
物陰に向かって声をかけるが、何も帰ってこない。
『....ふざけとんとちゃうぞ?ラギー。』
ラギー「げ、バレてたんすか?」
『うちの目を逃れると思ってんとちゃうぞ。今、機嫌悪いねん。』
ヒシヒシと機嫌の悪さが伝わってきたAに、ラギーは逃げようとした。
『ん?許さんよ?』
Aの笑い声と、ラギーの悲鳴が響いた。←
『くっそ、あとでレオナ絞める。』
リリア「クフフ、随分と物騒じゃのぉ。」
『あれ、リリア!いやー、今かなりイラついててね。』
リリア「まぁ、やりすぎんようにの。」
『分かってるよ。』
そう言いながらも、悪い顔で笑ったAは絶対に分かっていない。←
二十六話:レオナ死す(嘘)→←番外編!ハッピーニューイヤー!
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甘 - 見てらっしゃるかわかりませんが続き待ってます!!とても好きです! (2022年12月15日 20時) (レス) @page35 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
蜃気楼 - 続き待ってます!!!!!! (2021年12月10日 0時) (レス) @page35 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
テル - 夢主かっけええ! (2020年12月15日 6時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 流石呪術師。 (2020年12月14日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - リリアを見下すという行為に走るとは思えません。作者様がそれらをわかった上で書いていらっしゃるのなら何も言えませんが、もしそれを知らないのであれば文章を直していただきたいです。長文失礼致しました。 (2020年11月10日 0時) (レス) id: 79a78e1cf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花陽 | 作成日時:2020年10月24日 23時