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二十二話:限界 ページ25

不味い。

Aは本能でそう感じていた。

遂に一級程度の呪霊が出始めたのだ。

ハーツラビュルに泊まった日から三日。

Aは学園の異変にあせっていた。

モブ「おい、聞いたか!」

モブ「もしかして、ハーツラビュルのやつか?」

モブ「おぉ。お前ももう聞いてたんだな。寮長の座をかけた決戦。」

モブ「でも一年だろ?あそこの寮長は一年生で三年生を倒したような化け物だからな.....無理じゃないか?」

モブ「さーな。ま、見に行こうぜ。」

『......君たち。その話、詳しく。』







『......まずいな。ありがとね、話を聞かせてくれて。』

モブ「い、いえっ!」

話を聞いたAは死んだ魚の目をしていた。←

面倒事が増えたのだ。

リドルのことは純粋に心配している。

しかし、呪術を使いたくはない。

気だるげに髪をかきあげれば、それと共に目隠しが僅かにずれ、赤い瞳が顕になる。

その瞳が晒された瞬間、呪霊が襲いかかった。

『......面倒。邪魔だ。』

歩く度、Aの周りによってきた呪霊が二つに割れる。

Aが向かう先は一つ。

ハーツラビュル寮だ。






Aの予想通り、リドルは暴走していた。

『あれま。やな予想が当たっちゃったなぁ。』

エース「先輩っ?!」

ケイト「いくらAちゃんでも危ないよ?!」

ナナカ「そうですよォ!今はァ、私たちに任せてくださぁい。」

こいつは何もやっていないが。こいつは何もやっていないが。←

大切なので二回言った。←

さて、このような言葉をかけられても、Aはどこうとしない。

『うーん、少なくともさ。』


『君らよりは、強いよ?』

模造の木刀を取り出し、Aはリドルに突っ込む。

リドル「先輩までっ......ボクは間違っていないのに!」

『頭冷やそう、リドル。』

それだけ言うと、Aはリドルの眉間に指を当てた。

トン、という音がなれば、リドルは倒れ込む。

『よし。さぁて、面倒なのはこれからだ。』

ケイト「え、どゆこと?」

『あ、リドル預かってて。ただ気絶してるだけだからさ。

あと、離れててね。』

ユウ「あの、もしかして.....」

『うん。ユウくんの言うもしかしてだよ。呪具でいっか。』

Aの前に立ったのは、一級程度の呪霊。

しかし、呪力量だけなら特級に匹敵する。

『全くもうさぁ.....面倒事を起こさないでよね!』

睨みつけるだけで怯えた呪霊に、Aは突っ込む。

二十三話:呪い→←二十一話:帰りたい(切実)



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- 見てらっしゃるかわかりませんが続き待ってます!!とても好きです! (2022年12月15日 20時) (レス) @page35 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
蜃気楼 - 続き待ってます!!!!!! (2021年12月10日 0時) (レス) @page35 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
テル - 夢主かっけええ! (2020年12月15日 6時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 流石呪術師。 (2020年12月14日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - リリアを見下すという行為に走るとは思えません。作者様がそれらをわかった上で書いていらっしゃるのなら何も言えませんが、もしそれを知らないのであれば文章を直していただきたいです。長文失礼致しました。 (2020年11月10日 0時) (レス) id: 79a78e1cf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花陽 | 作成日時:2020年10月24日 23時

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