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二十話:ハートの寮へ ページ23

『うぅ、遅刻はするべきじゃないや。』

無事、躾としてハーツラビュルへ書類を届けに行かなくてはならなくなったAは、ため息をついていた。

極力呪力を使わないようにしているAは、きちんと歩いて鏡舎へ向かっていた。

手には大量の書類。

午後にもう授業はないため、Aはゆっくりと進んでいた。

『....あっ、ユウたちとレオナ・キングスカラーだっけなぁ?』

植物園の前を通れば、顔見知りが数人見えた。

新しいおもちゃを見つけたような、嬉しそうな表情をしたAは、植物園へ走っていった。

『おーい!』

エース「あ、楼先輩!」

レオナ「あ?なんでトカゲ野郎の奴がいんだよ。」

『いやー、遅刻した罰でね。んで、何してんの?』

ユウ「エースが寮長のタルトを食べてしまったので、返すために栗を拾ってるんです。」

『あぁ、マロンタルト作るのかぁ。そっか、それなら渡すのは早めがいいね。』

デュース「え、なんでですか?」

『ハートの女王の法律、第562条をきちんと読みなよ?』

エース「げ、先輩も覚えてんのかよ......」

『そりゃ、なんか面白そうだったからね。』←

面白そうだったから、で810条の法律を覚えられるのはかなりやばいが、それがAである。←

『で、レオナ・キングスカラーだっけ?君もタルトの盗み食い?』

レオナ「バカいえ。昼寝だ。てめぇには関係ねぇよ。」

『いやいや、四人は仲のいい後輩だしね。その知り合いとなれば私も気になるんだよ。』

レオナ「うるっせぇな.....!」

『なに?やる気?言っとくけど、君じゃ私に叶わないよ?』

ニヤリと挑戦的に笑ったAに、レオナは手を出したかけていた。

??「レオナさーん!」

レオナ「...あ?」

??「もー。やっぱりここにいた。レオナさん、今日は補修の日ッスよ。」

レオナ「はぁ.....うるせぇのがきた。」

『え!補習なの?うちの寮生にみせよー。』←

パシャリと写真を撮ったAに嫌そうな顔をしたが、レオナはそれ以上に新たに来たサバナクロー生を面倒くさそうにしていた。

とんだ人でなしである。

??「レオナさん、ただでさえダブってんすから。これ以上留年したら、来年は俺と同級生っすよ?」

レオナ「あー、うるせぇな。キャンキャン言うんじゃねえよ、ラギー。」

ラギー「おれだって言いたかないっす。」

説教するラギーに、めんどくさげなレオナ。

それを撮るAと、その場は結構カオスだったと思う(後日談)

二十一話:帰りたい(切実)→←十九話:帰宅と考察



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- 見てらっしゃるかわかりませんが続き待ってます!!とても好きです! (2022年12月15日 20時) (レス) @page35 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
蜃気楼 - 続き待ってます!!!!!! (2021年12月10日 0時) (レス) @page35 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
テル - 夢主かっけええ! (2020年12月15日 6時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 流石呪術師。 (2020年12月14日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - リリアを見下すという行為に走るとは思えません。作者様がそれらをわかった上で書いていらっしゃるのなら何も言えませんが、もしそれを知らないのであれば文章を直していただきたいです。長文失礼致しました。 (2020年11月10日 0時) (レス) id: 79a78e1cf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花陽 | 作成日時:2020年10月24日 23時

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