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2話:父と母の魔法 ページ3

それから。お母さんは、Aが好きなように生きることを願ってます。

ホグワーツ魔法魔術学校は、魔法使いとしてのあり方を教えてくれるし、なにより、生徒思いの世界一の学校よ。

母さんたちとの最後のお願い。幸せになってね?


母さん、父さんより。

思わず崩れ落ちた。

目から溢れる涙は、多分、悲しい、寂しいっちゅう涙や。

なんで、こない涙をはよ流さんかったんかなぁ。

.....これ、通うかいな。

学校は辞めることになるし、友達と離れるのは寂しい。せやけど、母さんが唯一望んでくれたことなんや。

それに、母さんと同じ景色見たいんや。

ほな、準備せんとな。

もう夏休みは開けるけど、退学届けを出せば学校には行かんでええ。

その間に英語を勉強しよう。

幸い、入学の予定日は今から二週間もある。

あぁ、せや、持ってくもんも考えんと。

やることいっぱいやなぁ。









『でか.....人もぎょうさん居るなぁ。』

ロンドン駅についた。

確か、もれなべ?やっけ。

てか、俺は途中入学なんよなぁ。

葬式やらなんやらがあるって校長が手配してくれたみたいや。

ありがたいの一言に尽きる。

とまぁ、そんことは置いとき。

とりあえず、どうやって行くかが分からへんよなぁ。

歩きなん?それともバス?

あぁ、訳分からへん!

??「あぁ、君が鈴宮君ですね!」

突然話しかけられたと思えば、後ろには優しげな男性がいた。

おん、高校生に見えるな。多分ちゃうけど。

武田「僕は武田一鉄です!よろしくお願いします。」

『日本人ですか?あ、俺は鈴宮Aです。よろしゅう頼んます。』

武田「えぇ!鈴宮くんは大阪出身ですか?」

『はい、そうですよ。』

武田「あぁ、そうでした!ホグワーツ魔法魔術学校の教員を務めてます。今日は、案内としてここに来ました。」

『ホンマですか?そら、助かりますけど....忙しいんとちゃいます?』

ホグワーツは人数が多いらしい。ほんなら、忙しいんとちゃうんやろか。

武田「君と話していると大人と話している気分です。安心してください!今日は僕、君の案内が仕事になっているので。」

『え、それはええんですか?』

武田「はい!十一歳の少年を知らない街に放り込むほどホグワーツは落ち潰れていませんよ!」

『なら、よろしゅう頼んます。』

ロンドン.....ほれからホグワーツかぁ。

どないところなんやろなぁ。ええところやとええな。

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作者名:結希 | 作成日時:2020年9月23日 7時

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