27話:けんじろー ページ30
白布side
ﾗｲﾝ!
ちょうど昼の時間。LINEが来た。
....A？！滅多に連絡してこないのにか？！何か緊急事態だな。
日柱A風邪ひいた。かんびょーよろ。
はぁっ？！誰だ移したのは！←
『おい。』
川西「なに？」
『従姉妹が風邪ひいた。看病を任されたんだけど何すればいい。』
川西「あぁ、前に会ったあの子か。風邪なら、薬飲んでなんか食べさせて暖かくしてれば治るし。ゼリーとかフルーツとか買ってけば。」
『分かった。』
スーパーと、薬局よってくか。
澤村side
白布「従兄弟の白布賢二郎です。」
『そのジャージ......白鳥沢のバレー部なのか？！』
白布「あ、はい。ところでAは？」
『あぁ、部屋に寝かせておきました。』
白布「薬買ってきたんで、飲ませます。」
用意周到だな。しっかりしているというか......
月島「...あの。」
白布「あ？」
ヤンキー？
月島「この写真、誰のですかね....」
白布「古いな。しかも白黒だし。」
月島「ここの部屋、刀もあるんです。抜いてもいいですかね？」
白布「さぁな。真剣ではないだろうし。」
月島「抜いてみますね。」
和風なものばかりだな。寝間着は浴衣だし、食器も日本らしい焼き物ばかり。
A「んぅ？って、月島。あかんで、その刀は。」
月島「え？」
A「おはようさん。看病ありがとぉございます。月島、それは真剣やさかい、いじらんでな。」
月島「真剣なの？！銃刀法違反じゃ....」
A「持ち歩かん限りはな。すまんな、寝てもうて。もう大丈夫やで。」
白布「よかった。んで、気になってたんだが....この写真のこの人。お前にそっくりだ。というか、同一人物だな。顔も、この髪飾りもだ。こっちのアルバムには月宮A(20)とまで入ってる。どういうことだ？」
本当だ....相当古いしな。もしこの時代生まれなら死んでるか、おばあさんなはずだぞ？
A「ご先祖さまなんとちゃうん？月宮っちゅう名前やしな。」
白布「じゃあ、なんでこっちの写真は、飾ってあんだよ。」
A「賢二郎。」
ヒートアップ仕掛けていた白布の言動が、ピタリと止まった。俺たちも動けなかった。
A「賢二郎。すまんな、心配かけてもうて。大丈夫なねん。ホンマに。」
白布「何が、だよ。お前、高校入ってから、急におかしくて......ロードワークだって距離がおかしいし、素振りとかするし、なんかあるって思ったんだよ。」
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天照 - 29話の下の部分って決戦スピリットの歌詞が文になっていて、とてもカッコいいです！！ (2020年11月1日 7時) (
レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せず、頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年10月16日 15時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
金米糖(プロフ) - 歌詞って小説とかに載せていいんでしたっけ？思い違いでしたらすみません！ (2020年8月29日 7時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結希 | 作成日時：2020年7月7日 23時
