《ハイキュー》《鬼滅の刃》影山飛雄とその幼なじみは鬼殺隊で......？

48話:長い眠り ページ5

梅side
あたしはすごくブサイクだったと思う。自分のために他人を犠牲にしてたし、その弁解理由もめちゃくちゃだった。自分が美しいって自惚れて、たくさんの人を殺した。
どんなに謝っても許されないようなことをした。お兄ちゃんをそれに巻き込んだ。たとえどんな罰を受けようとも許されないと思う。それだけ、人を傷つけ殺したんだ。
でも、Aはこんなあたしに教えてくれた。

”『自分のした事を悔い、それを改めようとするなら良い兆しだ。誰にも言われなくても自分のした事を間違いだと思い、その罪を償おうとするなら、きっと殺された人も浮かばれる。後悔はしなくてもいい。ただ二度とそうならないようにしろ。』”

って。こんな言葉に甘えて、あたし、ダメだな。でもさ、少しだけ、少しだけ救われたんだよ。ねぇ。早く目覚めてよね。
梅「あたし、あんたと着飾って買い物するって約束したんだから。目覚めなかったら許さないわよ。」




妓夫太郎side
俺は取り立てた。どんなものでもなぁ。肉付きは悪いし肌は汚いし、顔も良くなかったなぁ。今もそれは変わんねぇ。でもなぁ。Aのおかげで自分らしく生きるってことを知ったんだよォ。

”『自分の生きる道は、他人に決められるものでは無いからな。容姿がよく能力のないものと、容姿が悪くとも能力のあるもの。社会が求めているのは後者だからな。妓夫太郎は確かに人を殺した。けれども、それは少なからず後悔しているはずだ。それが出来たならいい。過去に引っ張られず、自分の足で前に進め。』

ってなぁ。俺は何を取り立てられても仕方ないようなことをした。だからなぁ。Aの言葉に救われたんだよ。
妓夫太郎「頼むから、起きてくれよなぁ。俺からなにも取り立ててねぇぞぉ？」
お願いだから、早く目覚めてくれぇ。二度と目が覚めねぇとか冗談じゃねぇぞぉ？

49話:長い眠り2→←47話:呆気ない終わり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す