45話:決戦の地へ ページ2
貴方side
『こっちか。』
童磨「本当に、良かったの？」
『....いい。私は、卑怯だ。みんなに直接伝えなかったのは、引き止められたらやめてしまう気がしたから。だから、いい。』
童磨「俺には感情がないけどさ、たぶんみんな心配してるよ。」
『知っている。嗚呼、バレー部に入らなければよかった.....』
童磨「ほんとに？ならなんで泣いてるのさ。」
『....居場所を持つと、そこを離れるのは苦になる。大切にされると、死ぬ事が怖くなる。人間とはそういう生き物だからな。私が居場所を持つことが間違っていたんだ。』
童磨「それは違うよ。人間誰しも平等に居場所があるんだから。」
そうなのだろうか。本当に、あそこにいて私は良かったのか？
『童磨。一つ、聞いていいか？』
童磨「なになにー？」
『私は、間違っていた。もし生きていたら、もう一度やり直すことは可能だろうか。』
童磨「当たり前だよ！だって、君は頑張ったもの。それに、『もし』じゃなくて『絶対』生き残ってね！」
『...無論だ。謝らないと。』
童磨「うん！」
『....着いたぞ。』
着いた場所は、山奥の建物。家と言うには大きいものだった。持ち主は不明。つまり、誰がいるか不明な状態だ。
黒死牟「....早く入ろう。」
『了解した。全鬼に告ぐ。一塊になれ。予想以上に強い鬼がいた時、一人になるな。』
全員に隊服が支給されている。露出が全く無いものだ。襟は顎に着くまであり、長袖長ズボン。手袋まで作ってもらった。お館様には感謝しかない。
『では、行くぞ！』
全員、血鬼術が使える。理由は分からない。鬼ではないがな。
入った途端、全員が違う場所に移されたようだ。くそっ！
？？「日柱ねぇ......柱に知らせずに来るなんて馬鹿じゃないの。」
『誰だ。』
倭斗「僕は倭斗(ヤマト)。鬼の中でもトップレベルのつよs((『日の呼吸 壱の型 円舞』っ？！」
『日の呼吸 肆の型 灼骨炎陽』
倭斗「な、首、が....？いや、切られてない。」
『.....』
倭斗「へぇー！きみ、舐めてるの？もしかして切らなくても死ぬ、と.....？」
倭斗「(ﾄﾞｸﾝｯ)な、んだ、こ、れ.....」
『前回の最終決戦で、刃こぼれが多かったことを思い出してな。元凶以外には毒を使うことになったんだ。効いてよかった。』
倭斗「そ、んな....」
『罪を償え。いつか、また生まれ変わるときには真っ当な人生を歩めることを祈る。』
倭斗「僕は、僕は.....」
消えゆく様を見届ける。はやく、鬼を壊滅させよう。
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haru(プロフ) - 夢中で読んでしまいました。感動的で、少しウルウルしてしまいました。本当に面白かったです。完結おめでとうございます!!!!! (2021年10月3日 20時) (
レス) @page9 id: be49d07bf2 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 泣いた (2020年8月29日 16時) (レス) id: bca6ef9e84 (このIDを非表示/違反報告)
あやねこ - 遅いですが、完結おめでとうございます(*^▽^*)めっっっっっちゃ面白かったです！！ (2020年7月5日 16時) (レス) id: c3109a0615 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - 完結おめでとうございます！めっちゃ面白かったです！別の作品の更新も頑張ってください！ (2020年6月25日 22時) (レス) id: 0b48e21538 (このIDを非表示/違反報告)
あやねこ - 続編おめでとうございます♪面白いので好きです！最新頑張ってください!無理なさらずに！！ (2020年6月9日 19時) (レス) id: c3109a0615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結希 | 作成日時：2020年6月6日 21時
