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本音を語って ページ32

黒崎財閥は、信頼に当たる人間の裏切りから没落が始まった。当時、蘭丸は13歳あたりで、哀葉は8歳あたり
よく遊んでもらっていた経緯もあって、子供ながらに恐怖したのを、今でも心の底で引きずり続けている

『なんて。ちょっと言ってみたり』

暗くなってしまった空気を無理やり明るくするために彼女は笑う。彼女が演じるきっかけはこういう所にあるのだろうと鳳は漠然と思っていた
だから、素直に体が動いた

「君は、もう平気だよ」

ゆっくりと、大きな手を頭に乗せて優しく撫でる。哀葉が留年する前の一年生であった時、鳳はよくこうやって頭を撫でていた。一つ下の妹のような存在が、愛おしくて仕方がなかった

『あ、りがとう…ございます』

久しぶりに頭を撫でられた哀葉の頬はほんのりと赤く染まっている。男として生活することが不安だったあの時期、この手に何度も助けられていた

『あ』

「ん?」

『今、気付いたんですけど、私の初恋って、樹さんだったみたいです』

「えっ」

突然の告白に鳳の手が止まる。だった、というのだから過去形で焦る必要はないものの、どこか虎石に罪悪感を覚えてしまう

『今気づいちゃ世話ないですけど』

「それ、虎石に言っちゃだめだよ…多分」

『…そうですね。私もそう思います』


「二人で何の話だぁ?」

「『っ!!』」

横から割って入ってきたのは魚住だった。見るからに出来上がっている
テーブルの方を見れば、早乙女も出来上がっていて、遥斗に泣きついている

「魚住さん、酔っぱらってますよね?」

「酔ってない」

『目が据わってちゃ、説得力ないですって…「うるせぇ!俺の酒が飲めないのか!」会話になってな、んぐっ!?』

「あ"ッ」

話が成立しない魚住をどうしたもんかと考えている哀葉の口にグラスが押し付けられる。かなり油断していたため、そのまま中に入ったままの液体を喉に通してしまう
食道を通った瞬間に、一気に体温があがり、視界がぐらついていく

「哀葉!!」

(うわ、マジかっ…なんか、合宿の度、酔わされてないか…俺)

朦朧とする意識の中、なんとなく鳳が体を支えてくれているのは理解していた。遠くで、双葉が魚住に説教している声も届いている
それでも、思考判断は著しく低下していた

『ぅ…いつきしゃ…』

「無理しないで。今、虎石の所に連れていくから」

『きゅぅ…』

そこで記憶が途絶えた

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設定キーワード:スタミュ , 虎石和泉 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:春月 | 作成日時:2018年1月20日 23時

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