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俺にとって彼女とは ページ3

黒崎哀葉という男は、俺にとって完璧な人間という認識だった

欠点でさえ長所にまで見えてしまうような、そんな男が女という最大の欠点を抱えて男子校に通っていたのには驚いた
哀葉を女として観察し始めてから、彼女が決して完璧でないことに漸く気づいた。彼女にだって嫌いなものも苦手なこともあるのに、それを見ようともしなかったのはきっと、どこかで劣等感を抱いていたのかもしれない

(なんて事を考えてたの、いつだったかな)

一年前の自分に今の自分を見せたらそりゃもう笑うだろう
いや、もしかしたら良かったなと言うのかもしれない

ともかく、そんな欠点だらけだった彼女に新たな欠点が出来てしまうとなれば、それを支えずに何が彼氏だろうか
とはいえ

「あでっ」

「セリフをミスるのは意識が他に向いているから。歌もダンスもいいのに、芝居にはまだ照れがある」

こうして、注意されてしまう散漫な彼氏ですが
そんな俺をだから散々言ったのに。と言わんばかりの顔で彼女様は笑う

「黒崎、虎石らしいオーランドは演じられるかい」

『ぅえっ!?あ、あー、模倣なら出来ますけど…』

まさかそっちに飛ぶとは思わなかったのか、哀葉は動揺する
昨日フリーズが解けた彼女に聞いたところ、歌は自分のテンションで持っていけるが、演技となると自分の事が分からなくなる。という不思議な現象に陥ったのだという
模倣を重ね、自分を見失う。ドッペルゲンガーのようなものだった
そんな彼女の対策は、なるべく模倣しない事なのだが、今回はそうもいかなかった

(完全に俺のせいだな…)

自己反省をし、哀葉に目配せすると、しょうがない。気にしてない。と笑って立ち上がった

『虎石だけでいいんですね?』

「出来るのなら全員で構わないが?」

『後々、他のやれって言われるのやなんで、今ここにいる全員分やりますね』

にこにこと笑った哀葉が中央に立つと、表情が変わる。オーランドという人間に、俺の要素を混ぜた表情に

『ーーーー…』

彼女を支えるには何が必要だろうか

ー・ー・ー

「午後は、空閑は他の役と合同稽古、他は引き続きパート練。20分休憩!」

「「はい!」」

早乙女先輩の合図で休憩に入る
相変わらず愁は一歩二歩先にいる。哀葉はもっと先だ

「お前、苦労するよな」

「んだよ。急に」

ぐるぐる考え始めた俺に声をかけたのは愁。幼馴染なだけあって感はいいらしい

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設定キーワード:スタミュ , 虎石和泉 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:春月 | 作成日時:2018年1月20日 23時

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