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慌ただしい朝 ページ20

柔らかな日差しが閉じ切ったカーテンから漏れて、哀葉の顔にかかる
それが合図のように彼女はゆっくりと瞼を開けた

(朝…?)

いつもより目覚めが悪い事に首をかしげつつも、のそりと起き上がる。だが、それは敵わず動けなかった
不思議に思って周囲を見渡せばすぐ隣には自分の恋人が眠っている
しかも、おのれの腰に腕が回っているのだから、状況確認は容易かった

(和泉…?あれ、そういえば昨日何、が…)

はた、と自分が下着以外身にまとっていない事をに気付く。同様に虎石も見えている部分が素肌だ
それを理解すると、一気に思い出せなかった出来事がフラッシュバックする

『……っ!!』

(そうだ、昨日はっ…)

思い出すのは、虎石の表情や彼から与えられる熱量、自分の嬌声。それらが、哀葉の頬に熱をもたらす。思い出してしまえば、この体の気怠さも頷ける
この状況に耐えられなくて、哀葉はベッドから抜け出そうと体を動かす

「どこ、行くんだよ」

『ぅわっ…!?』

緩んでいたはずの腕に力が入り、哀葉はベッドに逆戻り
穏やかな顔で眠っていたはずの虎石の瞳が、彼女と重なる

「色気ねー声」

『なっ、仕方なっ…ていうか起きてたのかよ…!?』

「お前が動くから起きた。今何時」

虎石は哀葉を抱えなおし、傍らに置いていた携帯に触れる。時刻は5時。眠った時間が1時頃だったな、と彼は思い出したが、それを口には出さない
腕の中にいる彼女は、抜け出そうと試みているのだが、いかんせん男女の力の差がある為に拘束されたまま。大人しくさせるために、唇で耳に触れれば虎石の思惑通り哀葉の動きが止まる

「ほんっと、耳ダメな。音に敏感なのも考えもんだな」

『っるさい…!いい加減離せ!今日平日で、学校あるんだから…!!』

哀葉の言い分はごもっとも。今日は平日で、学校がある上に、午前から稽古。特に虎石は遅れてしまっては育成枠に響く
虎石が帰らずにホテルに泊まることを提案したのは、寮では聞きたい声が制限されてしまって楽しくないと判断したからだった。そうでなくても一日中歩いていたのだから、寮に帰ったらすぐに寝てしまいそうで行為に持ち込めないと思っていた
幸い、これだけ早く起きたのだから、遅刻は免れる。情事が制限されるよりマシだと完結させて虎石は彼女の拘束を外した

「わーったよ。お前の全部貰ったし、今日は見逃してやる」

『ぅ、ぐぅ…言い方…』

「はいはい」

彼女の首筋に残る痕をなぞって、虎石は口元をゆがめた

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設定キーワード:スタミュ , 虎石和泉 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:春月 | 作成日時:2018年1月20日 23時

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