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スイッチオン ページ19

遅くまで遊びに遊んで、もう気付けば21時を回っている
和泉の案内で箱根本の有名スポットや穴場を教えてもらって、充実した時間だっただろう
帰りも交代での運転…のはずなのだが、和泉が運転すると言って聞かずに俺は後ろに乗るだけとなってしまった

そして結局、最後の最後まで素の声を出すことは敵わなかった

「じゃ、帰るか。ほらメット」

『ん』

終わってしまう。周りを気にせずに振舞えるこの時間が
これからもこういう時間があることは分かってる。けど、今ここを逃してしまったら、何も出来そうにない気がするのだ

「帰るのイヤ?」

なかなかメットを被らない俺を見て、和泉はそう言った。正直図星なのだが、素直に頷けはしなかった

(でも、)

『寂しい、かな』

「へ」

『えっ』

反射的に出てしまった。しかも、無意識だったからか、素の声で

「お前、今の」

『う…えと…あっ、いつもの声出ない…!?なんで…!?』

動揺しすぎているからか、いつものアルト声の出し方が分からなくなってしまって、声がそのまま
他の人から見れば、普通のように思われるのだろうけど、俺や和泉にとってはとてつもない違和感で

「…もしかして、その可愛い声、地声なのか?」

『ち、ちがっ』

「その同様の仕方は明らかに図星だろ。……ふぅん」

和泉は何を思ったのか、手に持っていたメットを置いて俺に近づいて、手を伸ばす
反射的に身を引くものの先回りされ、腰に腕が絡められている。その反動で持っていたメットを落としてしまった

「ん」

『ひゃっ…!』

ぬるりと耳が舐め上げられて、ビクリと体が跳ねる。出てしまった声に気分が良くなったのか、和泉は執拗に耳を攻める

『ちょ、っと和泉っ…!んっ、ここ、駐車場っ…!!』

「今人いねーし、ここ結構死角だろ?大丈夫だって」

『や、だっ…!ンンッ、ぅ…!』

「は…かわい」

(ヤバイヤバイ!!なんか知らんけど変なスイッチ入ってらっしゃる!!)

いわゆる欲 情し始めた和泉を止めたいのに、与えられる刺激に体が言う事を聞かない
こんなの、知らない

「お前、耳弱いのな。いいこと知ったわ」

『はぁっ…なに、言って』

「なあ哀葉」

和泉は一度行為をやめて、甘く、低く、俺を陥落させるように囁いた

「やっぱ、今日は帰らないで、ホテル、行こうぜ?」

問いかけのはずのそれは、確定申告にしか聞こえない
俺に、最初から選択肢はない。頷く以外はなにもできない

『………ばぁか』

いいよ。としか言えない俺こそ馬鹿だろう

慌ただしい朝→←やくそく



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設定キーワード:スタミュ , 虎石和泉 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:春月 | 作成日時:2018年1月20日 23時

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