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小話 ページ7

「つかなんで留年?」

ふと疑問に思ったのか虎石は、食事の合間に口を開いた
本日の献立はふわとろオムライスに玉ねぎと溶き卵のスープ、サラダである

『んー簡単に言っちまうと出席日数足りねえだけって感じなんだけどさ』

「おいおい…」

虎石は呆れる
実際のところこれが全てだ

『元々サボリ癖があってなー。まあ、日数足りなくなるほどサボる事は今までなかったんだけどな』

「……?」

『つまんなかったんだよ。この学校』

ポツリと零した言葉は虎石には、理解しがたいことだった
なにがつまらないのか、どうしてそんなにも遠くを見つめるような顔をするのか
彼はまだわからない

『ま、この話はまた今度な。今日はもう風呂入って寝ろ』

「おう。っと、ごちそーさま。うまかった」

『嬉しいこと言ってくれるねぇ。あ、そうだ』

哀葉はポケットから携帯を取り出す
少し操作した後に、虎石の連絡先を教えてくれと頼んだ

『朝飯や昼飯はともかく夜は必ずいるってわけでもないだろ?お前の場合は』

その言葉は、休日に女性とデートがある時のことを指しているのだろう

『だから、出掛けてるときは夕飯いるかいらないか連絡くれ。そうすれば、手間が省ける』

「了解。これ、俺の連絡先な」

虎石は慣れた手つきで携帯を操作して連絡先を教える

「画面の猫、実家のかなんかか?」

目についた哀葉の携帯の画面画像は四匹の猫が仲良く寝ている写真だ

『これはランちゃんの家の猫だよ。いつの間にか子供出来てて先越されたーってぼやいてた』

「ランちゃん……黒崎蘭丸の!?あの人、猫飼ってたのか」

『まあ本人は住み着いただけだって言ってるけど』

そこで虎石は気づくべきだった
今、彼女はとんでもない発言をしたことを
だがあのロッカーで有名な黒崎蘭丸が猫をかっているというのが相当驚きなのか気づきやしない

まあそんなこんなで二人の寮生活は幕を開ける
果たして、虎石は彼女が女性であることにいつ気づくのだろうか
先入観ほど人の視野を狭めるものはない。もしかしたら卒業まで気づかないかもしれない

まだ、学園生活は始まったばかり

結果→←同室



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設定タグ:スタミュ , 虎石和泉 , うたの☆プリンスさまっ♪   
作品ジャンル:アニメ
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ディー&ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい!!ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ4の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー!ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月 | 作成日時:2015年11月6日 0時

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