添い寝 ページ47
「あれ、哀葉?」
さっきから反応を示さない哀葉を不思議に思って顔を覗き込む
『ん…』
静かな寝息を立てて哀葉は眠りについていた
微量のアルコールで酔ってしまったようだ
(だから少し渋い顔してたのかな)
まさかここまで弱いとはおもわなかった
これはどうしたものか
「部屋に戻そうかな」
腕を彼女の足と背に差し入れ、抱き上げる
その表紙に哀葉の頭がこてんと俺の胸に寄りかかった
『んむ…』
その衝撃に眉をひそめただけで、起きはしなかった
さて、どの子の所に持って行こうか
彼女と同室の虎石和泉に渡すのが懸命だろうか
と
「鳳先輩?」
声をかけてきたのは今考えていた虎石だった
丁度いいタイミングだ
「丁度良かった。君を探していたんだ」
「俺を?」
「哀葉が微量のアルコールで酔って寝てしまってね。同室である君に渡そうと思ったんだ」
「って、アルコールって…」
渋い顔をする彼に笑いながら、哀葉を預ける
「っと…確かにすげぇ寝てる」
『んん…』
「この通りだから、すまないけど部屋に寝かせてくれるかな」
「了解です。じゃ、おやすみっす」
虎石は少し会釈をして去って行った
ー・−・−
鳳先輩から哀葉を引き取って、彼女が使っている部屋に行く
ベッドに降ろして、布団をかける
「まさか、酔って寝るなんてな」
先輩から聞いた話では甘酒と変わらないアルコール量だという
ならば相当弱いみたいだ
『ん…?』
哀葉の瞼がゆっくりと開く
「わりぃ、起こしたか?」
『?…いずみ?』
まだ寝ぼけているのか、半身を起こしてもうつらうつらとしている
こういう哀葉はあまり見たことないから新鮮だ
基本的に寝起きはいい哀葉の寝ぼけている姿なんて見たことない
『あれ…いつきしゃんは……』
(しゃんって、しゃんってお前…!)
呂律の回ってない哀葉に不覚にも萌える
これがいわゆるギャップ萌えというやつだ
そんな俺を知ってか知らず、哀葉は俺の服を掴む
「哀葉?」
『ねる』
「お、おう。おやすみ?」
思ってた答えと違うのか、少しむくれた
そこで思い当たった答え
「まさか一緒にか?」
『ん』
(マジかよ)
とんでもない事を言った哀葉に戸惑いながらも、ラッキーだと思う
正直男だらけのこの合宿に乗り気はしなかったのだ
哀葉がどうであれ女がいる方が俺はいい
「じゃ、朝起きても文句言うなよ」
『いずみなら、だいじょーぶ』
哀葉を横にして隣に潜り込むと彼女は腕を回してきた
明日が心配だ
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ディー＆ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (
レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい！！ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ４の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー！ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2015年11月6日 0時
