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悪天候 ページ36

「もーむり…もー動けない」

「俺もちょっと…」

「えぇっ!僕はまだまだ平気だよ☆」

沖から浅瀬まで戻ってきた3人
卯川はその場にドサッと座り込んだ。辰己もフラフラしている

「体力底無しですね。本当に」

『マジでこえーわ。ルイちゃん大丈夫かー?肩貸すぞ』

「ごめん黒崎…」

哀葉はフラフラとしている辰己の腕を自分の肩に回す
元々体の強くない彼に、戌峰のおもりは荷が重かった

「ん?」

「どうしました?戌峰くん」

「今ポツッと冷たいのが…」

戌峰は空を見上げる
その言葉を拍子に、段々とその水は雨となっていく

「うっわ降ってきた!」

『お前ら!荷物まとめて移動すんぞ!ルイちゃんは俺が担いで行くから荷物頼む!』

「ちょ、黒崎!?」

哀葉は辰己を横抱き、つまりお姫様抱っこをする
抗議する辰己を無視して虎石の方へと向かう

『トラ!移動するから荷物持ってけ!』

「お、おぉ」

哀葉に促されるままに4人は走る
段々と雨足も強くなってきていた

「黒崎くん!どこいくわけ!?」

『いーから着いてこい!そろそろだから!』

「ここら辺って確か宿泊施設がある場所じゃ…」

『ルイちゃんご名答!』

角を曲がったところで、一つのホテルが見えてくる
哀葉はそこへ迷いなく入って行った
着いて早々、辰己をフロントのソファに下ろして受付へと向かう

『すみません、予約した黒崎です』

「はい、少々お待ちください。……大変申し訳ありませんが黒崎様の名前はございません」

『あー……じゃあ柊だ』

「……はい、柊様なら3部屋ご予約となっています。こちらでお間違いないでしょうか?」

『はい』

「ではルームキーです。向かって突き当たりのエレベーターからお部屋に向かってください。夕食は19時の2階ですのでお間違いのないよう」

『ありがとうございます』

哀葉はルームキーを受け取り、待っている5人の所へといく
皆走って疲れ切っていた

『お疲れー。部屋割りどーする?』

「ちょっと、説明、お願いできる…!?何がどう、なってんの!」

ぜーはーと肩で息をしながら卯川は説明を求めた
他の皆も何が何だか分かっていない
突然ホテルに連れてこられれば、そうもなるだろう

『今日は午後から豪雨、雷雨、最悪台風って言われててな。念のために柊サンに部屋取ってもらったんだよ』

「では、私たちはここに泊まれるということですか?」

『あぁ。そうなるな』

「「えぇえっ!!?」」

驚く5人を哀葉は笑って見ていたのだった

部屋割り→←余計なキューピッド



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設定タグ:スタミュ , 虎石和泉 , うたの☆プリンスさまっ♪   
作品ジャンル:アニメ
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ディー&ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい!!ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ4の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー!ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月 | 作成日時:2015年11月6日 0時

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