責任 ページ22
柊の登場に慌てて星谷が
「あ、えっとこれは…那雪君の弁当争奪戦です!」
なんとも苦しい言い訳だ
天花寺がそんな訳あるかとツッコミを入れると周りはドッと笑った
だが、哀葉は
『愁、トラ、ユキちゃん、悪いけど付き合ってくれるかな』
「えっ…?わぁっ!!」
「お、おい…ぐっ」
「っ」
彼女は三人に小さく声を掛けると、大怪我しない程度にはっ倒す
もしかしたら空閑と虎石はそうでもないかもしれないが
『悪いね柊サン。ムシャクシャしたんで手ぇだしちゃった』
「また貴方ですか、黒崎さん」
『そうそう。こいつら巻き込まれただけだからさ?処分は俺だけにしてくれるかな』
勿論、これで柊を騙せるとは思っていない
何しろ皆、怪我はしていないし元気だ
それでも哀葉は彼らをかばった
というよりも自分が発端にして、他の人の処分を軽くするためだった
「とにかく華桜館へ移動します」
「では処分は追って伝えます」
柊はそう言って部屋を出た
そのことに那雪は不安そうだ
「ふっかけて来たのは向こうだ。気にすんな」
「あーあ。こんな野蛮な人達と一緒で月皇君も大変だよねぇ。ブラコンも克服しなきゃならないのに」
「もう黙っとけ」
まだ言い足りない卯川を虎石は口を覆って止めた
『お前が挑発しなければ済んだ話だってのにな。今回ばかりはお前が悪いぜ』
ニコリと目が笑っていない笑顔で哀葉は言う
人の迷惑も考えて欲しいと言う顔だ
「哀葉がほぼ罪を被ってしまいましたしね」
「ゔっ…それは」
「哀葉が退学にでもなったらどうすんだっての」
卯川は虎石に引きずられながら、部屋を出る
哀葉達もそれに続く
辰己は残り、月皇と少し会話をしていた
『処分…か。停学で済めばいいけど。まあ柊サンがなんとかしてくれるだろ』
「しかし、何故哀葉は自分が不利になるようなことを…」
『ん?別に理由はないよ。ただ、こういう事件は俺の方がお似合いだからな』
特になんでもないように哀葉は言った
学園での立ち位置が危うくなるのにはもう慣れている
ともかく大事にならずにすんで、このいざこざは幕を下ろした
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ディー＆ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (
レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい！！ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ４の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー！ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2015年11月6日 0時
