喧嘩両成敗 ページ21
「これは…なんというか…」
どうやら申渡は気づいたようで、虎石をチラリと見る
「なんていうか軽薄そうで節操なしなチャラ男がいかにも歌いそうな曲だよね」
辰己はさらりと酷いことを述べる
やはり、誤魔化すのは難しいみたいだ
戌峰は全く気づいてない
『気づいてんならいいんだが…まあ、そういうことだから赤トラ……ん?』
哀葉は諦めて、お前の曲だと言おうと虎石の方を向いたが何故か黙っていた
(もしかして嫌だったとかか…?)
「……なんつーか、こう……恥ずかしいな。その歌詞」
『え��っ』
「「えっ!?」」
「まさか……虎石くん、気づいてないの…?」
信じられないというように卯川は震えた
「ん?何がだ?」
((やっぱり…))
『…どうやら、虎石少年は思っていたよりバカだったみたいだな』
哀葉は呆れるような安堵するような声を漏らす
すぐに気づきそうな彼は、もしかしたら自分の事には疎いのかもしれない
翌日
お昼時にそれはおこった
『…ん?』
廊下が妙に騒がしいのを哀葉は察知した
それと聞いたことのあるような声が聞こえる
(そういえばあいつら戻って来てねえけど…まさかな)
5人がまだ帰って来ていないのが気になり、哀葉は廊下へと出る
「俺の友達を侮辱するな」
そこにあったのは襟ぐりを掴まれた卯川と殴りかかろうとする月皇、それを止める星谷の姿だ
『あいつら…なにやってんだか』
哀葉は頭をガシガシとかく
面倒ごとを起こすと後々厄介なのは彼女自身がよく知っているからだ
「どうしよう星谷君…!」
「俺も!」
「えぇぇっ!?」
(あーあユキちゃんも困ってるじゃねえか)
どんどん乱闘へとなっていくのと比例して騒ぎも酷くなる
柊達に見つかるのも時間の問題だ
『そこまでだ。馬鹿ども』
「「!!」」
虎石と空閑の間に入り、両手を二人の顔の前にかざす
塞がれた視界にピタリと拳が止まる
『星谷、那雪、天花寺、卯川、申渡、虎石、空閑、月皇…この喧嘩の発端は誰だか知らねえが、スター枠が騒ぎを起こすんじゃねえ』
その言葉に皆押し黙った
だが、天花寺はそうもいかなかった。卯川に掴みかかる
「ちょ、なにっ」
「何ってなんだ、元はと言えばお前が元凶だろうが!」
「っ離してよ…!!」
振り払った卯川は体勢を崩して、月皇に当たる
油断していた彼は弁当を宙へと投げてしまった
「!!」
間に合わないと思っていたが上手く月皇がキャッチした
が
「なんですかこれは」
柊がそこにいた
『おっと…ボス到来』
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ディー＆ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (
レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい！！ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ４の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー！ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2015年11月6日 0時
