検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:188,679 hit

入学式 ページ3

C組。後にteam柊が出揃うクラス
そこに哀葉はいた
しかし哀葉の周りには人は寄り付かない。総じて怖くて近づけないのだ
本人としては仲良くしたいだけだというのに

(第一印象って大切ってことだな)

そんな中、一人話しかける者がいた

「な、お前名前は?」

隣の席の虎石和泉だ。本来黒崎という苗字ならば虎石とは隣にはならないが、哀葉は留年生だ
自然と一番後ろに回される

『ん?俺?』

「お前以外に誰が居るんだよ」

虎石は哀葉の返答に苦笑する

『黒崎哀葉だ。誰も話しかけてくれないと思ってたから、反応が遅れた。悪いな』

「確かに見た目怖いもんなー。あ、俺は虎石和泉。よろしくな」

ニッと二人が笑いあうとクラスの緊張が解けた
見た目によらず気さくだと分かったからだろう

「皆、お前を怖がって近づこうとしないんだぜ?笑えるだろ」

『よくあることだからなー。目つきは従兄弟譲りだから』

さほど気にせず哀葉は笑った

「そーいや、お前は受けんの?オーディション」

『ミュージカル学科の?』

「おう」

『ま、一応?落ちるだろーけどな』

「なんで最初から弱気なんだよ」

虎石は苦笑する

ホームルームが終わり、哀葉はオーディションのため着替えようと教室を出る。だが、彼に捕まった

「また貴方は適当に受けるつもりで?」

華桜会主席 柊翼。彼は哀葉に質問を投げかけた

『適当じゃないよ。あれが全力。なーんでわかんねえかな』

あはっと笑うが目が笑っていない
去年の同じ日、哀葉はオーディションを適当に受けて自分から落ちに行った

「性格が変わっても中身は変わりませんね。貴方は何がしたいのですか」

『何も?』

「男の格好までしてここにいるのに、何もとは心外ですね。そのまま"残りの一年間"を過ごすつもりですか?」

『さっきから質問攻めだな』

ため息をつくと柊の眉がピクリと動いた
彼女には十分力がある。従兄弟に実力があるからではなく、努力の末、手に入れた実力だ

「最後なのですから本気を出したらどうですか?」

『…ごもっともだな。仕方ねえ、つばさちゃんの必死のお願いだし?今回は聞いてやる。ただし』

彼女は目を細める

『本気出して、それが良くてもオーディションは落としてくれよ?それが条件』

「…わかりました。それで貴方の本気が見れるのならば」

『サンキュ、つばさちゃん』

「そのつばさちゃんはやめていただきたい」

『可愛いのに』

オーディション→←一問一答



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
141人がお気に入り
設定タグ:スタミュ , 虎石和泉 , うたの☆プリンスさまっ♪   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ディー&ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい!!ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ4の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー!ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:春月 | 作成日時:2015年11月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。