練習開始…? ページ11
「ですが少し納得してしまいます。少し手慣れたような感じがしましたから」
「黒崎って年上だったのかー」
それぞれがそれぞれの反応を見せる
「つか、留年と練習って関係あるのか?」
唯一驚かない虎石は話を続ける
哀葉は肩をすくめて苦笑した
『色々条件付きでここにいるんだよ。まあお披露目公演でやることがな』
「俺はお前と練習すんの嫌いじゃねえからいいけど」
『そ?ありがとな、和泉』
ふっと笑った哀葉は、今まで呼ばなかった虎石の名前を呼ぶ
それには虎石も少し嬉しそうだ
「二人の世界作ってないで説明してよ。ていうか虎石くん知ってたわけ?」
「俺とこいつは部屋一緒だからな。聞かされた」
「はい。話はそこまでです。さっそく練習を開始しますよ」
仕切り直しと言うように柊は手を二回叩いた
それにより、メンバーの顔は役者の顔になる
(俺絶対場違いだろーって言ったら怒られるな)
なにはともあれ、柊の練習がスタートする
本日の練習は基礎記録と簡単な劇
哀葉は記録と劇の審査に回る
「いででででっ」
『ぶはっ、トラッシュ硬いよ!!もっと足伸ばして』
「いってぇ!!」
柔軟では、虎石が意外にも硬かった。ミュージカルに支障が出るほどではないが
それを哀葉は面白そうに押したり引っ張ったりしている
『劇ね…なにすんの?』
「中世ヨーロッパあたりの話ですね。貴族の花嫁取り合い合戦です。言うなれば」
『嫌な予感すんだけど』
「姫役お願いしますね」
『出た無茶ぶり!!』
なんだかんだ言いながらも、やるのが哀葉だ
今年は本気出すと決めているわけでもあるし
髪をハーフアップにせずに下ろす
そうすると幾分女性らしく見えるようになるのだ
『お気持ちは嬉しいのですが、私は誰とも結ばれないと決めているのです』
「そんな…姫よ、どうか私を選んでくださいませんか?私ならば貴方を笑顔にいたします」
正統派貴族は辰己。女性はこういう男が良いのだろうと思う
「いいえ、私ならば貴方を一生お守りします」
武芸に優れた貴族は申渡
「私ならば、十分な財産や地位を授けます」
権力にものを言わせる貴族は卯川
「私ならば〜幸せの旅〜へ〜連れて行くさ〜♪」
最早、戌峰は戌峰のままだ
「姫、俺の手を取って下さい。俺には財産や地位はない。ですが貴方への愛は誰にも負けませぬ」
虎石は下級の出の貴族である
皆、はまり役であった。そして哀葉もきちんと女を演じる
果たして姫は誰の手を取る?
(※本編ではありません)
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ディー＆ダム(プロフ) - 誰が喋ってるか分からないので、分かりやすくしてもえらると助かります。 (2017年1月21日 11時) (
レス) id: 9c7bed322d (このIDを非表示/違反報告)
春月(プロフ) - lightjokerさん» ご指摘ありがとうございます。修正しましたので、ご確認ください (2016年10月4日 22時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - 連続ごめんなさい！！ページ13の名前変換も出来ないです。 (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - すいません。ページ４の所の名前変換が出来てないです (2016年10月4日 19時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
滝原つな(プロフ) - 春月さん» 直ってましたよー！ありがとうございますm(_ _)m (2016年6月26日 4時) (レス) id: 3f531b701b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2015年11月6日 0時
