検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,983 hit

いち ページ3

とある日、私千住寧音は先の任務で怪我を負い、蟲柱 胡蝶しのぶ様のお屋敷の蝶屋敷を訪れていた
見てもらったところ、肋の骨が折れていたらしい。道理で派手に痛い筈だわ

「はい。これで大丈夫です。今日から三日は過度に動かさないこと。いいですね?」

眉を釣り上げて、私を睨む彼女は何やら機嫌が良くない
最近噂で聞いた、新規隊士が養生しているのと関係しているだろうか

『Yes!愛らしい貴女の頼みなら何でも聞くわ。しのぶ様』

手当てしてくれた小さな手を取り、騎士の真似事として口付けると彼女は驚き、少し頬を染めた
うん。So cute

「や、やめてくださいっていつも言ってるでしょう」

『ふふ、私との付き合いも長いのに、未だ照れてしまう貴女は可愛いわね』

思わず声に出してしまうと、しのぶ様は息を整えて笑顔を作ってしまう。あぁ、いつもの彼女に戻ってしまった

「そんな元気があるのなら、私の頼みを聞いてくれますよね?寧音」

『えぇ!肋が派手に痛い以外は元気だもの!何なりと言ってください』

「皮肉を間に受けないでください……今、新入隊士が先の哪吒蜘蛛山で重症を負ってまして、二名ほど手がかかると言うか、なんというか…ちゃんと大人しくしているのか見てきてほしいのです」

やっぱり、彼女の最近の悩みのタネはその子達らしい。私は二つ返事で了承し、診療室を出る

『それじゃ、また来るわmy dear』

ぱちんっとウインクをしのぶ様に贈るのも忘れずに

ーー

しのぶ様に教えられた部屋をノックして入ると、この蝶屋敷で働くアオイが丁度薬を持ってきていた頃合いだった

『しつれ「やだよーーー!!それすっげぇ苦いじゃん!!1日の摂取量多すぎない!!?苦すぎて死んじゃうんですけど!!?」…Oh』

と、同時に耳をつんざくような派手な悲鳴にキーンと頭が痛くなる
なるほど、手がかかる一人目は彼か

「何度も仰ってますが、善逸さんが一番重症なの自覚してますか!!?このまま手足が短いままでも良いなら構いませんが!」

「それもいやーー!!だけど苦過ぎるんだよぉーー!!」

これを毎度繰り返しているとなるとアオイも大変だろう。派手に頭の痛い話だ

「〜〜っ、だ」

『アオイ、怒り過ぎると体に悪いわ。cool down』

「っ!あ、寧音さん…!」

今にも咆哮しそうな彼女の肩に手を置き、宥めるのを試みる。瞳に私を写して、少し冷静を取り戻したようだ

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←序章



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:春月 | 作成日時:2019年11月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。