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【アル戦】風邪っぴき ページ11

突然ですが

『ケホッ』

風邪を引きました。多分
王都をでて荒野を駆け、敵と戦い、戦い、戦い、逃げて戦い…という感じでペシャワールに着くまで休み無しだったのもあるのだろう
シンドゥラ遠征という大事な時期に風邪を引いてしまった
まだ軽い微熱程度ではあるが悪化すると不味い

『さて、とりあえずナルサスに言って休みを貰わねばな…』

今日は絶対に安静だ。医学を学んでいる私が保証する
今日無理すれば確実に悪化する

『というわけで休みます』

「お前はこういう時だけ素直に行動するな。いつもは頑固だというのに」

『シンドゥラ遠征がキツイ物なのは分かり切ってる。武人として役に立てなければ意味ない』

「ま、絶対に安静は俺も同じ意見だ。昼食はエラムに伝えておこう」

『ん。ありがとう』

ナルサスの部屋を出てすぐ、ギーヴと鉢合わせをした
正直気まずい。何せバレてしまった後だ

『おはよう楽士殿。お前にしては随分遅い起床ではないか』

「それはお前もだろ。……?顔色悪くないか?」

鋭い
けれど私も笑って誤魔化す

『血反吐を吐いて貧血ではあるが問題ないのだよ。では私は行く』

部屋に戻ってさっさと寝たい

部屋に戻り服を着替える
大きめの服ではあるが、寝る時に厚着は出来ないためである
着替えてる途中で見慣れない服が見つかった
ギーヴの服だ

(そういえば返せてない…)

なんとなく返すタイミングが分からず、手持ち無沙汰になっていたのだ
まあ、後で渡そう

『今は寝るのみ…ケホッ』





(…?)

ひやりと額が冷たい
ついで頬に冷たい何かが触れる
冷たすぎないその温度は微熱気味の私には丁度いい

(気持ちいい…)

その温度に擦り寄る
近くで優しい香りがする。なんだろうこの香りは
何処かで香いだことのある…

(思い出せないけど…凄く落ち着く……)

その温度と香りが離れようとするのを、私は引き止めた

『……や、行か、ないで…』



その気配が彼だとは知らずに

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設定タグ:恋愛 , 番外編   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:春月 | 作成日時:2015年10月16日 11時

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