☆ ページ5
今
穴があったら入りたい
そのぐらい恥ずかしい
【付き合って、くれませんか…!?】
【へっ…?】
まさか出た言葉が全く別のことだとは思いもしなかった
どうしたらいいんだろう。この空気
巴君は困惑した表情のまま、口を開閉させている
何かいいたいけど言葉が出ないのだろうか
ええい!言ってしまったものは仕方が無い…!!
「たっ、確かにっ、出会って数日の…ましてや同じ男に告白されても、迷惑だろうけどっ…!でも、巴君の笑顔に一目惚れしたのは事実だから!」
そう。巴君の笑顔に惹かれた
いつしかそれは、自分が笑顔にしたいに変わってた
「俺だって、なんで男なんだろうとか、色々…そりゃ色々考えたけど…!結論として、好きだってなっちゃったので…!!」
本当、数日で恋に落ちるなんて笑える話だ
「そういうわけで俺は巴君が、好きです。どうしようもなく…『わ、ちょ、ストップ、ストップ!』うぷ」
突然、口を塞がれる
夢中で気づかなかったけれど、巴君
(顔、真っ赤だ…)
というか耳まで真っ赤
俺より背が低いから、上目遣いのように見える表情にドキッとする
期待してしまう
『あんたって本当……なんていうか………あぁ、もう、調子狂う』
手を離して、そのまま真っ赤な顔を見られたくないというように口元を覆う
可愛い、なんて言ったら怒られそうだけど
『ストレートすぎて、困る…というか、ズルい』
「…それ、そのまま巴君に返したい…その顔ズルイよ」
期待しちゃうし、不用意に触れたくなる
『……あのさ』
「ん?」
『俺も色々と考えたけど、その…葵は要領いいし、気配り上手だし、何より誰にでも優しい…本当に葵王子ってアダ名が似合うぐらい完璧だから、正直釣り合うかどうか分からない、けど』
巴君は俺の両手を、ギュッと握る
その手は小さく震えていた
『…俺でよければ、その…よろしくお願いします…?』
おずおずと遠慮がちに、俺の顔を伺いながらそう告げてくれた
その言葉を全て咀嚼するのに時間はかからなかった
どうしようもない程の嬉しさがこみ上げて来る
「ほっ、本当に…!?同情とか、そういうのじゃなくて…!?」
『なんで同情で付き合うんだよ!!?あんた馬鹿なのか!?好きだからに決まっ…!!』
ハッ、と巴君は慌てて口を塞ぐけど、俺の耳には届いている
可愛くて仕方がなくて、思わず抱きしめる
「〜っ…!凄く嬉しい…!!ありがとう、巴君…!」
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そーた(プロフ) - 更新待ってます、、、！！ (2018年8月8日 1時) (
レス) id: 7ad1fd7c76 (このIDを非表示/違反報告)
弥宙(プロフ) - 夢主の性別って…？ (2016年9月24日 12時) (レス) id: 4b6ca8da34 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 春月さんの作品が大好きです！私もツキウタ。書きたいなと思っています！これからも無理をしない程度に頑張ってください！ (2016年8月10日 12時) (レス) id: ab4dec5725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2016年8月9日 23時
