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「……ん」

『っん!?あお…』

「まだ、だめ」

『んんっ』

彼女の後頭部を押さえて、唇をなぞるように移動させる
くすぐったいのか、身をよじるけれど俺が押さえてる所為で身動きは取れない
それをいいことに巴の唇を余すことなく触れる
最後にちゅ、とリップ音をたてて離すと彼女は肩で息をしてた
…ちょっとやり過ぎたかな

『はぁっ…はぁ…』

「大丈夫…じゃないか」

『あんたな…もう、心臓止まりそうになるからやめてくれ』

「それは困るかも。でも、キスしてる間息止めてる巴もいけないけどね」

実のところ、彼女はキスの最中ずっと息を止めていた
初めてだから仕方がないけれど、毎度こうでは本当に心臓が止まりかねない

「ね、息継ぎの練習しようか」

『へ』

「キスするたび、息止められたら俺も心配になっちゃうし…ね?」

『それ、は……』

「まだ雨も止まないし、お昼にもちょっと早いから。いっぱいキスしよう?」

すりっと親指で唇をなぞる
くすぐったさで少し開いた唇に這わせる

『んむっ…!』

「鼻で呼吸すればいいから、ゆっくり慣れていこう」

『っふ…ん』

唇を重ねるたびに、段々と慣れてくる巴
抵抗するようにしていた手もいつの間にか、俺に縋るようになっていた
何度しても飽きることはなくて、寧ろその先に進みたくなってしまう

(でも、これ以上はマズイかな…)

「ん……はい、今日はおしまいにしようか」

『はっ……』

ぽすっと巴は俺の胸にもたれかかる

「どう?少しは慣れた?」

『息は出来る…けど、キス自体は慣れない』

「うん。俺もドキドキしてる。一緒だね」

俺の胸に顔を寄せているのだから、この早い鼓動は聞こえているだろう
恥ずかしいけど、幸せだと思える

「これからもいーっぱいキスしようね」

『ほ、ほどほどに頼みます…』


ー・ー・ー


キスの練習をした後は、料理の練習
というわけで共同スペースのキッチンを借りてやることに
こっちの方が材料も揃っているので、ということで

「さて、頑張ろうか」

『よろしくお願いします。葵先生』

「先生ってちょっとくすぐったい響きかも。あ、そうだ、春さんは何が食べたいですか?」

丁度共同スペースで読書をしていた春さんにもリクエストを聞く
まだお昼を取ってないとのことだったのでまとめて作ってしまおう

「二人が食べたいものでいいよ。寧ろ、作ってくれるだけでありがたいから」

春さんはニコリと笑う
じゃあ、メニューはどうしようかな

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そーた(プロフ) - 更新待ってます、、、!! (2018年8月8日 1時) (レス) id: 7ad1fd7c76 (このIDを非表示/違反報告)
弥宙(プロフ) - 夢主の性別って…? (2016年9月24日 12時) (レス) id: 4b6ca8da34 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 春月さんの作品が大好きです!私もツキウタ。書きたいなと思っています!これからも無理をしない程度に頑張ってください! (2016年8月10日 12時) (レス) id: ab4dec5725 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月 | 作成日時:2016年8月9日 23時

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